第209回:ダリと2度目のバルセロナ
こんにちは。受験生の方は、今とても忙しい時期ですね。体調には十分気をつけて頑張ってください!早いものでもう3月です。3月1日は成績発表の日なので、卒業が可か否か判定がくだる日です。どきどき。
2月はタイやヨーロッパを巡っていましたが、3月はゆっくりする予定です。前回、ヨーロッパのスペインを訪れていると書きました。バルセロナからは少し離れているフィゲレスという場所にも電車で行くことができました。フィゲレスにはシュールレアリズムの画家であるサルバドール・ダリの作品が飾られているミュージアムがあります。彼の美術館はダリ自身がデザインしたものだそうで、外観もなかなか派手で一度見たら忘れられない美術館です。ピンクの壁に白い卵モチーフがのっています。
画家としてだけでなくジュエリーのデザインもしていたようで、受話器の形をしたイヤリングなど、くすっと笑えるものもつくりだしていました。彼の言葉で、鑑賞者がいなければ宝石はその役目を果たし得ない、とあります。鑑賞者の目や心が感じたこと、そして製作者の意図を多少なりとも理解することがその作品に命をふきこむ、と。彼の作品が見ていてこんなにも楽しいのは、彼が鑑賞者を意識しているからだったんですね。
バルセロナは1度訪れたことのある場所だったので、この卒業旅行が2度目です。今回の方が以前よりガウディの建築群を面白く感じることができ、彼の作品や生涯に興味がわきました。今回の旅で何よりも嬉しい発見は、前回よりもさらに「この街のこんなところがいいなー」と感じることが増えていたことです。年を重ねるにつれ、いいな、と思うものが増えていくのはとても楽しいことですね。これからも素敵な作品や場所に触れていくことができると思うとわくわくします。
早稲田大学 国際教養学部(SILS) 小林 綾