第214回:最後に
さて、卒業式も終わって、あと数日で社会人となります。そしてこの回がSILSコラムの最後です。入学当初から4年間このコラムを続けさせて頂きました。最初の頃はAO入試の説明から授業の話まで、学部に関することを書いていました。徐々に自分が感じたことや大学生活の中で経験していることを交えて書き、気づけば学部とは関係ない旅行に関することまでしばしば書いてしまいました。
◆コラムの意図
多岐にわたって、とりとめもないことを書いていましたが、実は一つ心に決めていることがありました。それは「大学生がどのような学生生活を送っているのか」がイメージできるものを目指す、ということです。というのも、私が受験生だった時に、自分が実際に国際教養学部に通うことになったら、一体どのような学生生活が待っているのか想像ができなかったからです。サークルと学問は両立できるのか。バイトは?授業の雰囲気は?留学に備えた準備は?そういった疑問や不安を一つ一つ、このブログを通して解消できたら。そしてどんな大学生活を送りたいのか、どんなことをしたいのか、具体的にイメージすることでわくわくしていただけたら。そんな想いでこのブログを続けてきました。
国際教養学部の卒業式で出てきたキーワードで”diversity”があります。「多様性」と訳されるのですが、この言葉通り、各々の学生が個性を余すところなく発揮して、それぞれが異なる人生を送っています。なので、このブログは早稲田大学生約5万人いる中の1人の学生生活を綴った、いわば5万分の1の物語です。それでも、これから大学生になる人達の疑問を一つでも解決するお手伝いができたなら、本当に嬉しく思います。
◆最後に
いろいろと悩みながらも、4年間書き続けることができたのは読んでくださる人がいる、という喜びがあったからこそです。ブログを書いたことで、初めてネタ切れの焦燥感や文章を書く楽しさを知りました。このコラムを訪問してくださった方、本当にありがとうございました。
早稲田大学 国際教養学部(SILS) 小林 綾