第22回:リベラルアーツのメリット

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 こんにちは。少しずつ涼しくなってきて秋が待ち遠しいです。インフルエンザに十分気をつけて過ごしてくださいね。

 第22回目のSILS徒然コラムは、今までの授業についての説明とは異なって春学期間様々な分野の授業を受けたメリットについて書きたいと思います。リベラル・アーツはSILSの大きな特徴の一つです。全く異なる分野の授業をとっていて意味があるのか、広いが浅い知識ばかりになるのではないか、という疑問を受験生は抱いたことがあるかもしれません。私も以前そのように思ったことがあったのですが、結論から言うと、広く様々な分野を学ぶことで深く学べるのではないか、という気がしています。

 私が春学期間受けていた授業は、前回までのコラムに書いていたようにビジネス、アート、言語学、平和学、と全く異なる分野を取っていました。また、基礎演習でアメリカ論とコミュニケーションを選択していました。一見、関係がなさそうに見えるのですが、実は言語学とコミュニケーションで学んでいることが重なっていて、より広い知識を得ることができました。たとえば、女性と男性の話し方の違いを言語学で学びました。コミュニケーションの授業で、異性間のコミュニケーションでのずれや特徴を考える際に、言語学で学んだことが非常に役に立ちました。また、平和学で学んだ知識がアメリカ論で役に立つこともありました。平和学では民主主義と平和の関係を学んだのですが、アメリカについて考える際に、民主主義についての知識があるとさまざまな観点からアメリカという国を見ることができました。

 関係がなさそうに見えても、異なる分野が役に立つことがわかってからは、どの分野もより興味を持って学べるようになりました。リベラル・アーツで学んだことは「広く浅く」ではなく、「広く深く」であることがわかった気がします。

 それだけでなく、入学する前はビジネスに興味があったのですが、授業を受けてからは、ビジネスよりも言語学のほうに興味があることに気づきました。高校で学んでいたこととは違うので、自分はこんな分野に興味があったのかとわかり、来学期からはその分野を中心に授業を組もうと思いました。このように柔軟性を持って学ぶことができるのもリベラル・アーツの大きな利点だと思います。

 今回は私の経験から感じたリベラル・アーツのメリットについて書きました。少しでも、リベラル・アーツの魅力が伝わったでしょうか。次回は、キャンパスライフについて紹介したいと思います。

早稲田大学 国際教養学部(SILS) 小林 綾