第40回:海外の大学との違い

未分類

 こんにちは。東京では天気が崩れることもなく、晴れた日が続いていますね。

 さて、SILS徒然コラム第40回目は海外の大学とSILSの違いについてです。SILSはやはり海外の大学がモデルとなっているだけあって、他の日本の大学(学部)とは異なる点が多々あります。例えば、英語での授業、自由な授業選択、留学生が大勢いる点は異なるところです。しかし、やはり日本にあるからか、海外の大学とも大きく異なっています。この冬に海外の大学に通っている友人たちと話す機会があったので、自分なりに違いをまとめてみたいと思います。

 まず残念ながら英語の使用頻度が異なります。海外の大学にいっている人は、日本人が少ないということもあり、日本語を使う機会は当然日本にいるときに比べてだいぶ少ないです。授業外での英語の使用頻度は大きく異なると思いますし、英語でのエッセイを書く量などは海外の大学の方が多いようでした。次に、トランスファーしやすいかどうか。海外の大学では、トランスファー=異なる大学への編入が日本に比べると大変しやすいシステムになっています。小規模の大学に通っている人が大規模な大学に通いたいと思って編入したり、違う学問が勉強したいと思って編入したりと様々な理由で、トランスファーします。なぜ日本の大学に比べて編入しやすいかと言うと、単位が次の大学に移しやすいからです。また次の大学でも、単位として認められる単位数も多いようです。

 これではSILSもしくは日本の大学にメリットがないように感じてしまうかもしれませんが、もちろんSILSにも日本の大学ならではのいい点があります。まず家族が近くに(例え東京と大阪など遠くても、海外にいる時と比べれば)います。何か困ったことがあった時など相談しやすいのはもちろん、帰省もしやすいです。またサークル・バイトなど学業面以外での大学生活も充実しています。海外の大学にいっている人にすごく羨ましいと言われたのは、サークル活動が盛んな点でした。海外にもクラブやボランティア活動はあるようですが、あまりしっかり活動を行っていない、クラブの数自体が非常に少ない、など不満があるようでした。特に早稲田は、サークル数が多いだけでなくボランティア活動にも力を入れていたり、駅伝、ラグビー、野球の応援と学業以外の面も充実しています。

 日本と海外の大学それぞれメリット・デメリットがあります。SILSに海外の大学の雰囲気を求めすぎて、日本人が多いことや英語の使用頻度で少なからず落胆する人もいるようです。ただ、日本にいながらにして英語で授業を受け自由に授業が取れるなどSILSならではの良い点も多々あります。これからSILSを受験しようと思う人は、日本と海外の大学が合わさった学部と認識し、そのうえで自分に合っている学部かどうかを見極めてほしいと思います。今週は、海外の大学とSILSの違いについてでした。

早稲田大学 国際教養学部(SILS) 小林 綾