第47回:詩の授業(2)

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 こんにちは。気づけば二月も終わり、春休みも折り返し地点。今週末は白川郷へ行ってきます。

 SILS徒然コラム第47回目は詩の授業紹介です。前回、表現方法から詩人の意図を読みとる謎解きのような時間と言葉遊びが楽しいと書きました。詩の授業はかなりの少人数で生徒は6人でした。文学の授業は比較的生徒が少ないようです。SILSは少人数制の授業と言われていますが、そうはいっても早稲田。少人数=70”100人だったりします。他学部だと300”600人ぐらいの講義授業があるので、確かに100人というと比較的少ないです。そんな中10人をきるクラスと言ったらもうかなりの少人数です。そんな詩の授業、実は教授のオフィスでおこなわれていました。なんといっても6人ですから。四角いテーブルをみんなで囲みながらディスカッション、です。これがなかなか新鮮で楽しい。ラッキーなことにオフィスが14階にあるので、大隈講堂から後楽園まで一望できます。授業時間がちょうど黄昏時だったので、ピンクに染まった空を見ながら、東京の空も綺麗なもんだと思っていました。

 でも、毎度毎度の授業を、空を見ながらぼんやり過ごしていたわけではありません。授業の後半には自分の好きな詩をプレゼンしました。私はロバート・フロストというアメリカの詩人が好きだったのでその中の“The Road Not Taken”という詩を題材にしました。彼の作品はどれも哲学的なメッセージが含まれているので、悩んでいる時に答えのヒントとなるものをくれます。4年生の方で好きなバンドの歌詞を紹介している人がいました。戦争の意味や正義を問う内容の歌詞で、メロディーも素敵。詩、と言われるとシェークスピアやらワーズワースやらを思い浮かべがちですが、歌詞も詩ですよね。どの作品も伝えたいことがあって、その思いを言葉に、文章にしているんですよね。これからも謎解き気分で詩を読んで、いろいろな考えに触れていこうっと。

 次回は、白川郷への旅行体験記を書きたいと思います。では、また来週。

早稲田大学 国際教養学部(SILS) 小林 綾