第56回:ボストン美術館展

未分類

 こんにちは。早稲田は、30日も休校(大学自体が)のため一週間の長い休みとなっています。

 そんなGWの初日、私は六本木ヒルズへ行ってまいりました。…そんなお洒落なところに何しに行ったかって?実は今、森美術館でボストン美術館展が開かれているんです。ボストン美術館から西洋の巨匠たちの作品を集めて展示してあるのですが、その作品が有名どころばかり。すごい。ちなみに、六本木の森美術館は、なんと52階(!)にあるのですが、エレベーターの前にはすごい人だかり…。これはもしや、美術館の中はカオスでは。想像はしていたけれどあまりの人の多さに辟易してしまいました。できれば人の少ない日にゆっくりと鑑賞したかった。(ぎゅうぎゅう)狭いよぉ。授業が早く終わった日とかに行けばよかったと後悔しつつも、遠目で見る作品に唸る。実際の作品を目にすると、絵具や筆致がわかりやすく作品に流れが見えるのでやっぱり来てよかったと思いました。

 今回、私が楽しみにしていたのはゴッホの『オーヴェールの家々』とモネの『ルーアン大聖堂<夜明け>』。特にモネの方は、一年後期の際に受講していたIntroduction to Art Historyという美術史入門の授業で取り上げられていたので、実物が見れるとワクワクしていました。モネは時間帯を変えて、ずっとルーアン大聖堂を描いていたそうです。それは、太陽光(光)の研究のため。今回、来日している作品は<夜明け>ですが、正午や夕暮れ時など様々な作品があり、全て光の当たり方や影が変わっています。なんて勉強熱心な人でしょう。新聞によると、当時画期的な手法を用いていたモネは母国フランスで高く評価されなかったそうです。しかし、ボストンでは高い評価を得ており、それがきっかけでボストン美術館には多くのモネの作品が収容してあるのだとか。今となっては、世界中で巨匠として知られているモネですが、いつの時代も新しいスタイルは評価される半面、批判も受けるのですね。努力、根気、好奇心、絶えない挑戦、揺るぎない精神。尊敬すべき点が実に多い画家です。

 来週はこの美術展の感想の続きです。さぁ、残りの休みも満喫するぞ!

早稲田大学 国際教養学部(SILS) 小林 綾