第71回:素晴らしい体験

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 こんにちは。留学に行くまで一週間ほどとなりました。荷物作りなどやらなければならないことはたくさんあり、追われている状態です。

 今回のコラムでは、再び留学について触れたいと思います。国際教養学部の日本語が母語のプログラムを選択している生徒(SP1)は留学が必須です。そこには、私には必要ないからいいや、と選択する権利はありません。わかって入ってはいるものの、入学直後に留学フェアーやオリエンテーションがあり、最初の一年半は早稲田での生活を満喫するかたわら留学準備に追われていました。自分が何のために留学に行きたいのか明確な答えが出せないまま、時間が過ぎてしまい大学選びでも、これが私にとって最善か、と正直悩みながら提出していました。もちろん、その時は精一杯考えて出した結論だったので、後悔はありませんが、それでも留学に向けての準備をするスピードがあまりにも早くて戸惑っていたのは事実です。

 国際教養学部の先輩方が今帰ってきています。1人の先輩に「留学どうでしたか?」と尋ねたところ、即「素晴らしかった!」と答えが返ってきました。「国際教養学部に入って本当に良かったと思える体験だったよ。」とも言っていました。本当に自分の留学体験に満足しているんだなと伝わるような表情を見て、自分はどうか、と考えました。一年後に帰ってきた時に、私は自分が同じように「素晴らしい体験だった!」と言えるだろうか。そんな体験ができるくらいに心の準備はできているか。一年間とはいえ、知らない国での生活には不便さや困難があります。それでも、そんなことがどうでもいいと思えるくらい、素敵な体験もたくさんあるだろうと思っています。先輩の体験談に耳を傾けながら、全ては自分の心持次第だと、もう一度自分に言い聞かせて鼓舞しました。

 今はもう寮も、選択する授業もひととおり決まり、荷物と自分の渡航のみが残っています。この先の一年間で何が自分を待っているのかはわかりません。不安であり楽しみです。きっと素敵な留学になることだろうと思っています。

 では、また来週。

早稲田大学 国際教養学部(SILS) 小林 綾