第82回:貴族の飲み物とチキン
さて、お腹もいっぱいになり、夜は部屋でアイスワインを飲むことに。4人でわけたのですが、一人当たりワイングラスの半分ほどにしかなりません。アイスワインとはカナダ特有のワインで、熟れたブドウをもぎ取らず冬の間放置して凍らせた実からつくられたワインです。希少なことから「貴族のワイン」とも呼ばれていたそうです。味が濃く、フルーテイーで甘いのが特徴ですが、一房のぶどうから少量しか取れないとだけあってお値段は高め。それでも一回試してみたかったので大満足。こんなに芳醇で甘いとは思っていなかった! さすが、貴族の飲み物。
翌日は朝早くからダウンタウンへ向かい、Royal British Museumへ。三階建てで二階にはブリテッシュコロンビア州の自然に関する展示、三階は人々と歴史に関する展示となっていました。先住民に関する勉強をしているので、3階も自然や動物の展示も楽しそう!とわくわくしていたのも束の間。ビデオが流れている休憩所のようなところで、気づいたら寝ていました。やっぱり寝不足か。ぱしゃっと音がして、はっと目をあけると、やられた……。寝顔を撮られちまった。ちなみに撮った子(マレーシア人の男の子)はほかの子たちの寝顔も激写していました。アンタ、そんな良い一眼レフ使ってるんだからもっと写しがいのあるもの撮りなよ。よだれ垂らしそうな女の寝顔じゃなくてさ。ゆっくり美術館を見ていたせいで(寝ていたせいで?)今すぐバスに乗らないとフェリーの時刻に間に合わないということが判明。あたふた。ぎりぎり搭乗に間に合い無事バンクーバーへ帰りました。よかった。
夜は、リッチモンドという中国系のお店が多い街で感謝祭のご飯を買うことになりました。感謝祭にはターキーを食べるのが普通なのですが、調理済みのターキー1羽50ドル!さすがに高いということでチキンに変更。ターキーはハムを買いそれで納得することにしました。丸1羽からハムじゃすごい格下げだが、許してくれ、ターキーよ。フルーツや飲み物も買い、友人の家で夕食会。リビングルームでほのぼのと団らんの時間ってこんなに心地のいいものだったんだ〜と思い出させてくれる時間でした。まぁ、何も考えずのんきにチキンを頬張っていたつけは、この旅行記の冒頭で述べたように、今しっかりまわってきて体重計の前で日々格闘しています。ジムに加入したのでなんとかなるでしょう!何はともあれ、良い思い出ができてよかったです。