第83回:冬の気配

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 こんにちは。今週は中間試験が詰まっているのですが、あまりに寒くて図書館に行く気がしません。さすがにもう10月の終わりなので、コートやマフラーは必需品となってきました。さらに今は雨期なので、体感温度は実際の気温よりももっと低いです。ここの雨期は日本の梅雨と同じように、毎日しとしとと雨が降っています。一時的にがーっと降るような感じではないのですが、靴にゆっくりと雨がしみこんできて、つま先が冷えてしまいます。

 ところで、大学の本屋には大学のグッズや、コップ、傘なども売っていて書籍だけでなく雑貨も少し揃っているのですが、何とレインブーツも置いてありました。しかもダウンタウンのよりも安い。二種類しかなかったので、可愛いものを選ぶということはできませんが、それでも本屋さんでレインブーツを見かけるとは思わなかったのでびっくりしました。傘とレインブーツ、合羽はバンクーバーでは必需品のようです。キャンパス内を歩いている人の靴を観察していたのですが、みんなレインブーツを履いて登校しています。私もバンクーバーっ子になるべく、レインブーツを買おうかしら。履くだけで何となく地元の子になったような感覚が味わえる気がします。こちらは雨期が長く10月か11月から長くて4月まで続くそうで、活用する機会が多いようです。

 カナダは、バンクーバー以外の場所では-20℃になったりと冬はとても寒くなるので雨も雪に変わってしまうのですが、バンクーバーは東京の冬と変わらない程度の気温なので滅多に雪が降ることはありません。それでも今年は寒くなるようで雪が降るとか。普段は降らないため、雪が降ると交通機関に大きく影響が出てしまい、除雪に時間がかかるそうです。私は雨よりも雪の方が好きなので嬉しいのですが……バスや電車で通学をしている生徒は今から心配していました。

 美しく色づいた葉もだいぶ落ちてきて、どんどん冬が近づいている感じがします。そんな冬の気配を感じるとき、試験勉強で煮詰まっていた頭や心がふっと軽くなります。四季があってよかったな。そんな風に思いました。では、また来週。

早稲田大学 国際教養学部(SILS) 小林 綾