第87回:海外の大学はどう違うのか2
こんにちは。バンクーバーでは初雪が先週降り、早朝深夜はマイナス何度という寒さになってきました。暖房のついている部屋にいてさえ、寒い……。みんな厚手のコート、ブーツ、手袋、マフラー、帽子と防寒対策ばっちりの身なりで歩いています。
さて前回に続き、今回も海外と日本の大学の違いを紹介したいと思います。こちらの授業で面白いシステムだな、と思ったのがディスカッションのクラスです。普段の講義(月・水曜日)では教授が喋って学生がメモを取る。質問があったら手を挙げるか授業後に教授に聞きにいく、というスタイルなのですが、その授業にはディスカッション用のクラスが1時間、別の日(金曜日)に設けられています。そこでは、大学院生のTeaching Assistantが内容について学生に説明させたり、わからなかった内容の復習をしてくれます。講義では100人以上いるのですが、ディスカッションのクラスは20人ほど。少人数で授業を行っているので、発言のしやすい雰囲気をつくってくれています。大講義だと単なるレクチャーで終わってしまいがちですが、ディスカッションクラスが別に設けられていると、小規模でより知的好奇心がくすぐられます。また、院生による説明やクラスメートの意見などによって講義の内容の理解が深まります。
日本では、大講義のみの授業が主流な気がしますが、同じ大講義の授業でもディスカッションクラスを設けたりすれば、インタラクティブな授業になるんですね。国際教養学部では大規模な授業も小規模な授業も両方存在しますが、講義+ディスカッションという仕組みは存在しません。この他にも海外と日本の大学では相違点が多々あります。これから少しずつ紹介していきますね。では、また来週。