第91回:教授からのプレゼント

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 食事が落ち着くと、いよいよプレゼンテーションへ。私たち初心者クラスから始まり、人形劇だけでなく、紙芝居、寸劇、絵本の読み聞かせ(クラスメートのオリジナル作品)等芸をこらした作品ばかりでした。特に驚いたのは、自分が書いた詩をその言語に翻訳し朗読した生徒、オリジナルの歌、そしてスクァミッシュというバンクーバーから少し離れた地域に住む先住民の生徒が、代々コミュニティーに伝わるという歌を太鼓でした。ここでもまた生徒の創造力がよくわかります。太鼓は古くから伝わっているもので、特別なときのみ謳われるらしく、コミュニティー外の人が見ることができるのは珍しいそうです。

 プレゼンテーションも無事終了しポットラックもたけなわという時に教授たち(初級、中級、上級と全てのクラスが集まっていて、各授業教授が異なるため)が突然それぞれのクラスの生徒に、プレゼントがあると言ったので、室内にはさらなる歓声が。一体、何だろう?と思っていると、certificate(証明書)と教授からのスピーチをくれました。毎回授業が始まる時に、教授がいつも短いスピーチ(毎回同じ文章)を喋っていました。しかし、知らない単語などが多く、正直意味が理解できていませんでした。今回そのスピーチの草稿、さらには英訳までついていたのでやっと何と言っていたかが判明。内容は、今日も来てくれてありがとう。そして私たちの先祖の言語を学んでくれてありがとう、というものでした。

早稲田大学 国際教養学部(SILS) 小林 綾