第93回:期末試験

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 あけましておめでとうございます。2011年もSILS徒然コラムをよろしくお願いいたします。

 さて、私の2週間近くあった冬休みはあっとう間に過ぎてしまいました。もう新たな学期が始まっていますが、今回は冬休み前の期末試験について書きたいと思います。

 カナダの大学では(早稲田でも国際教養学部以外はそうですが)試験期間が約3週間ほどあります。大体の生徒が2週間ほどで試験を終えるのですが、私は試験期間最終日まで試験がありした。さらに仲のよかった短期間留学に来ていた友人たちが本国に帰るということで送別会も重なり、忙しい日々でした。

 そんな慌ただしい毎日で私が毎日行っていたのは、Irvingという図書館。以前このコラムで紹介した事もあるのですが、カフェが併設されており、また疲れた時には横になれるソファも多く配置してあるため、リラックスできる環境になっています。試験期間中のみ24時間図書館が空いているため、多くはないけれど一晩中そこで勉強をしている生徒もいるようです。

 24時間空いている図書館があるだけですごいですが、面白いのはその図書館のソファ等が設置してあるくつろげるスペースにTVが壁にかけてあります。図書館なので音は出ませんが、冬は暖炉が写っているチャンネルに設定してあります。暖炉のない家などでは、暖炉があるように見せるためにつけたりもするそうですが、TVの中だけど何となく暖かい雰囲気が出るので気に入っています。寒いカナダならではの知恵?でしょうか。

 そんな図書館で3週間近く学生たちは必死に勉強していました。こちらの学生はなぜそんなにも日本の学生より勉強するのか、と常々不思議に思っていたのですが、カナダの大学は単位ごとに学費が決まっていて3単位○○ドルとなっているそうです。日本のように一年間幾らというのとは異なるため、単位が来ないとお金をどぶに捨ててしまうと必死の学生が多いと現地の人が説明をしてくれました。さらに、単位を落とすと大学側も厳しい処分を生徒に与えます。場合によっては退寮、さらにひどい時には退学だそうです。学生も試験期間中はストレスを感じるらしく、寮では過剰にストレスを感じないように相談する場所や学生にリラックスするよう呼びかけるポスターが貼ってありました。これもカナダの大学ならでは、という気がします。知れば知るほど、カナダの大学と日本の大学は違うのだなと感じる事ばかりです。

 あと4ヶ月で留学も終わり。ちょうど折り返し地点にいます。今学期も気を引き締めて頑張るぞ!

早稲田大学 国際教養学部(SILS) 小林 綾