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近年、総合型選抜を実施する大学の増加に伴い、総合型選抜専門塾が割拠する時代となりました。そのように選択肢が増えてきた中で、受験生はどのような観点で塾を選ぶべきでしょうか。今回は総合型選抜の塾を検討する上で注目すべき特徴やポイントなどをまとめてみました。
集団形式?個別指導形式?
総合型選抜の塾には集団形式の塾と、個別指導形式の塾がありますが、どちらが良いのでしょうか?それぞれのメリットとデメリットを挙げてみました。
<集団形式>
メリット:
・クラス内で他人の進捗や状況について情報を得やすい
・周りのライバルと切磋琢磨できる感覚を得やすい
デメリット:
・講師が受講生一人に割く時間が短い
・自分に必要な授業だけでなく、不必要な授業も取らなければならないことが多い
・スケジュールが固定制で融通が利かない
<個別指導形式>
メリット:
・講師が自分だけのために授業の全ての時間を割いてくれる
・周りに左右されずに、自分のオリジナリティのある志望理由を追求しやすい
・スケジュールの融通が利く
デメリット:
・周囲と比較できず自分の置かれている状況がわかりにくい
・講師が時間を割いてくれる分、時間あたりの費用が高くなりやすい
総合型選抜においては、書類にオリジナリティが求められるため、講師が自分だけのために授業の全ての時間を割いてくれる個別指導形式で独自の志望理由テーマを深めていくことがより効果的かつ効率的と言えるでしょう。一方で、個別指導形式のデメリットである「周囲と比較できず自分の置かれている状況がわかりにくい」という点については、個別指導に加えて集団型イベントを取り入れているなど、周りと切磋琢磨する機会も併せて提供している塾を選ぶことで不安を解消するのが望ましいでしょう。
2.社会人講師?学生講師?
社会人講師、学生講師、それぞれメリット・デメリットがありますが、結論から言うと、「出願書類準備は社会人講師と学生講師の両方」「小論文と面接の準備は社会人講師」が良いと言えます。
出願書類
出願書類については、社会人講師と学生講師のサポートを組み合わせて指導を受けるのが望ましいと言えます。「大学について最新の情報を知り、大学の持つ視座を体感している学生講師との議論」と、「社会人講師による面接官の視点でのアドバイス」、その二点を含む指導を受けることで、大学のアドミッションポリシーに沿い、かつオリジナリティと客観性を併せ持った志望理由書や自己推薦書を作成することができます。
ただし、社会人講師、学生講師どちらにおいても、総合型選抜への理解および議論・アドバイスの質が高いこと、また、受験生の個性や特性、志望校の特性を踏まえて指導してくれることが前提となります。
小論文・面接
小論文・面接については、社会人講師による指導が望ましいと言えます。小論文については、知見の豊富な専門家の指導でより効率的な実力アップが見込めます。面接については、本番と同じく、社会人である面接官の視点からアドバイスを受けることが大切になってきます。
校舎通塾とオンライン
例えば、「本番の面接に向け対面で授業を受けたい」「自宅より集中できる」といった場合は校舎通学、「校舎に通塾する時間が確保できない」「通いたい塾が遠方」といった場合はオンラインなど、自分の特性や置かれている環境、スケジュール等に合わせて選択すると良いでしょう。
合格率と合格者数:数字にダマされない
過去の合格率や合格者数を数字で示すことは一見わかりやすいように見えますが、特に総合型選抜においては、それを根拠に塾を比較することは危険です。それぞれの塾に入る時点での能力は人によって異なり、塾が関わる度合いもそれぞれ大きく異なります。その上、合格率や合格実績それぞれの塾で独自の基準で数字を出すため単純に比較できるようなものではありません(合格率が異常に高いところはむしろ注意が必要です)。
加えて、複数校舎がある場合は校舎によって合格者の数にばらつきがあったり、教室単位で割ってみると一教室当たりの合格者がそれほど多いと言えない場合もあります。
塾を選ぶ際は、見かけの数字に囚われすぎず、実際に入塾相談した際のカリキュラムや指導方針の説明、見学した際の印象なども参考にするのが良いでしょう。
危険!通塾をムダにしないために
以下のような指導方針はお勧めできません。
過去の合格者の書類の焼き直し、
代筆や安易な答えの提示、
皆と視点で皆と同じ作業しながら志望理由を作るetc…
過去の合格者の書類と同じような内容を書いてもオリジナリティは生まれません。また、代筆や安易な答えの提示に頼ってそれなりの書類が出来あがったとしても、数えきれないほどの受験生を見てきた経験豊富な試験官は受験生本人の考えや実力でないことを面接試験や筆記試験で簡単に見抜きます。受験生自身で考えることを促さない指導は、通塾がむしろデメリットになりかねません。
また、小論文や面接も、それぞれ合格に近づくにはコツがあります。指導者がそのコツを伝授しつつ、受講者の特性を踏まえて実力を伸ばしてくれるような塾を選びたいところです。
塾選びのコツ
以上の内容から、総合型選抜の塾選びにおいては、以下の5点を踏まえると良いでしょう。
・講師が受講者一人に割いてくれる総時間
・志望大学・学部に特化した対策かどうか
・講師の質と、総合型選抜に関する知見
・指導の際のアドバイスと議論のバランス
・受験生自身の考えを尊重してくれるかどうか
塾のリソースを上手に活用し、志望校合格に近づくためには、まずは自分の特性に合った塾選びをすることが肝要です。
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大学入試はもとより、総合型選抜の準備においては、自分に合った塾選びをすることが大切です。
「総合型選抜の塾」洋々では、経験豊富な専門講師によるアドバイスや、客観的な立場の第三者であるメンターとの議論を通し、自分の志望理由と将来の展望を深堀りすることで、ただ大学合格を目指すだけでなく、大学入学後のビジョンを明確にすることができます。また、小論文や面接はその道のプロである社会人講師が丁寧な個別指導を行います。
授業時間外においても、他の受講生との交流を図れるイベントや、自らの志望理由書を発表するセッションなど、アクティブラーニング(探求型学習)の機会を提供しています。
洋々のサポートはZoomでも受講が可能ですので、校舎への通学が難しい場合でも、問題なく受講ができます。
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