諦めかけた憧れにもう一度向き合い、ICUに合格!
「それまで『個別』という感覚が強かったのが、一気に“仲間と一緒に頑張る場”に変わりました。」
Y.I.さん
国際基督教大学教養学部アーツサイエンス学科英語外部試験利用型入試 合格
A高校

合格おめでとうございます!合格した今の気持ちを教えてください。
ICUに合格できたことは本当に夢のようで、正直、まだ自分が合格できたことが信じられません。
何より、ここまで支えてくれた周りの人たちへの感謝の気持ちでいっぱいです。
国際基督教大学教養学部アーツサイエンス学科を志望したきっかけを教えてください。
もともと国際系の学びに興味があり、英語力を本気で伸ばしたいという思いがありました。私は交友関係を広げるのが好きで、国境の垣根を越えてさまざまなバックグラウンドをもつ人たちと関わりたいと思っていました。日本にいながらそうした環境に身を置ける大学として、ICUが自分に最も合っていると感じました。
ICUを調べていくうちに、「日本にいても英語で授業を受けられる」「多様性が前提になっているコミュニティがある」という点に強く惹かれました。
なぜ英語外部試験利用型入試で受験しようと考えたのですか?
英語外部試験利用型は、ICUの総合型選抜の中で募集人数が最も多く、自分が現実的に挑戦できる唯一の方式でした。私は帰国子女でもなく、理系分野にも当てはまらないため、他の選抜方式では自分の強みを十分に発揮できないと感じていました。また、英語資格としてIELTSを利用できる点も、自分にとって無理のない受験スタイルだと思いました。
一発勝負の試験よりも、これまでの経験や考え方を振り返って、自分を言語化して表現するほうが私に合っていました。
高校時代はどのようなことに取り組んできましたか?
高校では、生徒会と部活動を同時にこなしながら、習い事も並行して続けていました。限られた時間の中でそれぞれにしっかり向き合うため、日々タイムスケジュールを細かく調整し、優先順位をつけて動くことを徹底していました。
生徒会では、学校行事の企画・運営を担当しました。特に意識したのは、下の学年が意見を言いやすい雰囲気づくりです。自分が仕切るだけでなく、全員が参加できるよう時間配分と進行管理も工夫しました。
部活では周りより遅れて入部したため、スタートが遅かったです。その分、スケジュール管理をしっかりして練習時間を確保し、人一倍努力して大会に出場し、個人で賞を取るまで成長しました。
多くの活動を同時に進める中で、タイムマネジメント能力と優先順位のつけ方が自分の大きな強みになりました。
出願書類はいつ頃からどのように準備しましたか?
私は2025年4月に入塾し、4〜6月まではICUは自分には難しいと思い、一段下のレベルの大学を志望校として書類準備を進めていました。しかし、ICUへの思いがどうしても消えず、6月には「やっぱり行きたいのはICUだ」と気持ちが固まり、志望校を切り替えました。志望校を変えることについて、メンターやGSの方に迷惑をかけてしまうのではないかと心配しながら相談しました。しかし、その不安とは裏腹に、とても前向きに受け止めてくださり、「挑戦してみるのは偉いよ」と背中を押してくれました。
ICUの書類づくりは2025年6月から本格的に始めました。まず、自分の人生を振り返り、「何が嬉しかったのか」「どんなことで苦労したのか」を一つずつ思い出すところからスタートしました。そこから、好きなこと・得意なこと・やりたいことを整理し、ICUで生かせそうな経験を選び、どう結びつくかを丁寧に考えていきました。
また、学校の特徴と自分の価値観・経験の共通点を探す作業にも時間をかけました。書類を書く前の“下準備”をしっかり行ったことで、内容の一貫性が増しました。
メンターの方がヒントを投げながら考えるきっかけを示してくださったことで、自分自身で新しい視点を見つけて考えを深めることができました。
本番当日はいかがでしたか?
本番の面接前は緊張で落ち着きがなくなり、ジャンプをしていました。しかし、いざ面接が始まると一気にスイッチが入り、集中力が高まって落ち着いて話すことができました。面接官の方がとても優しく、私の言葉を丁寧に聞いてくれたので、自然と自分のペースで話すことができました。
入学後の抱負を教えてください。
入学後は、この環境を最大限に使って自分をさらに成長させたいです。やりたいと思ったことにはどんどん挑戦し、失敗も含めて経験を積んでいくつもりです。また、ICUが大事にしている「対話」を思い切り楽しみたいです。さまざまなバックグラウンドを持った人たちと話して、自分の視野がどう広がるのか今からワクワクしています。
多様な背景を持つ人と関わりながら、自分の価値観を広げていきたいし、新しいことに飛び込むことを恐れずに4年間を過ごしたいです。
全体を振り返って、その他に洋々の良かった点があれば教えてください。
洋々で特に良かったのは、洋トピアに参加できたことです。ICUの先輩だけでなく、他大学の先輩から幅広い意見を聞ける環境で、好きなタイミングで自由に質問ができました。雰囲気はフレンドリーなのに、質問には真摯に答えてくれるバランスがちょうどよく、毎回行くたびに新しい発見がありました。お菓子が置いてあるのもありがたかったです。
さらに、洋々の合宿では同期の仲間ができました。それまで「個別」という感覚が強かったのが、一気に“仲間と一緒に頑張る場”に変わりました。洋々に行く前に一緒にご飯に行ったり、合宿でピザパーティーをしたり、受験準備なのに不思議と楽しい時間も多かったです。
こうした経験があったから、受験期をひとりで抱え込まずに過ごすことができました。後輩にもぜひ参加してほしいと思えるくらい、居心地が良くて助けられた環境でした。
今後受験する方へのアドバイスをお願いします。
私は一度、「無理かもしれない」と思い、ICUを諦めかけました。しかし、憧れだけはずっと残っていました。だからこそ、自分の過去をしっかり振り返って、「本当は何がしたいのか」と素直になるところからやり直しました。自分の気持ちを無視すると書類も面接もうまく行かず、逆に自分の気持ちに正直になると、自然と言葉に説得力が出ます。そして、洋々には頼れる先輩がたくさんいます。遠慮せずに質問して、自分だけで抱え込まず、他人の視点を借りると一気に世界が広がると思います。
ありがとうございました。Y.I.さんの今後のご活躍を、洋々一同心よりお祈り申し上げます。


