書類を作りながら“一貫性”に気づいた!――留学と音楽を軸に歩んだ慶應合格への道!
「自分の経験や興味の“一貫性”を大切にするとよいと思います。私自身も、書類を作る過程で「自分の経験にはストーリーがある」と気づきました。」
A.T.さん
慶應義塾大学法学部政治学科FIT入試A方式・B方式 合格
G高校

合格おめでとうございます!合格した今の気持ちを教えてください。
発表当日は学校にいましたが、別の用事が重なってしばらく結果を見られず、そわそわしていました。ようやく友だちと一緒に結果を確認すると、SFCは不合格で落ち込んだものの、FITには合格。最初は実感があまり湧かなかったのですが、親戚へ報告したり、周りからお祝いの言葉をもらったりする中で、最近になってようやく「本当に受かったんだ」と感じられるようになってきました。
慶應義塾大学法学部政治学科を志望したきっかけを教えてください。
一番大きなきっかけは、オーストリアへの留学経験です。留学団体を通して多様な国の人々と出会い、これまで日本中心だった価値観から一気に世界が広がりました。異文化に触れる面白さを知ったことで、国際政治への興味が深まりました。
また、父が慶應出身だったこともあり、幼い頃から憧れがありました。さらに、慶應には国際政治に強い先生が多く、ゼミの魅力も大きな決め手になりました。
なぜFIT入試で受験しようと考えたのですか?
長期留学の経験をしっかり活かしたかったこと、そして一般入試には少し不安があったことが理由です。また、フルートをずっと続けてきたので、学業以外の活動も評価されるFIT入試の枠組みが自分に合っていると感じていました。
私の学校は内部進学の権利を持ちながら他大学受験にも挑戦できる環境で、周りにも挑戦する人が多く、選択肢として自然に総合型選抜が入ってきました。成績がB方式の基準を満たしていたこと、A方式でも求められている要素に自分の経験が重なっていたことから、両方式で出願することにしました。
高校時代はどのようなことに取り組んできましたか?
軸になっていたのは「留学」と「音楽」です。慈善団体を母体とした留学団体とつながり、異文化交流や留学生支援のボランティアにも参加してきました。留学前には言語の勉強や、日本文化を紹介するための準備にも力を入れました。
音楽は幼い頃から続けていて、フルートを中心にソロや学校の団体での演奏活動も経験しました。
出願書類はいつ頃からどのように準備しましたか?
留学から帰国した高2の夏を境に、9月頃から方向性を考え始めました。実際に文章として書き始めたのは高3の4月頃です。オーケストラ活動と並行しながらの書類づくりはかなり大変で、テーマを決めるまでに2ヶ月ほど悩みました。
サードパーティーチェックで厳しめのコメントをもらったり、サマーキャンプでもたくさん指摘されたりして、落ち込んだこともあります。それでも、改善のヒントをくれる人が周りにいたこと、担当メンターが「どの意見を取り入れるべきか」を一緒に考え、自分の思いを大切にしながら支えてくれたことが心強かったです。
面接に向けてどのような準備をしましたか?
9月中にプロ講師の方と2回練習し、A方式・B方式どちらも準備しました。聞かれた質問をメモして整理しつつ、自分でもよく聞かれそうな内容を考えたり、ChatGPTに相談したりもしました。
また、志望理由とは直接関係ない「自分の性格・経験」などについては家族と話しながら整理し、言語化する練習をしていました。これも本番で役立ちました。
小論文に向けてどのような準備をしましたか?
高2の頃は慶應に限らず、色々な大学の過去問を幅広く解いていました。高3に入ってからはB方式の問題を重点的に解きました。A方式については、公開直前演習で初めて本格的に触れ、難しさに驚いて慌てて準備を始めました。
メモの取り方を学ぶために、東大などの講義動画を探して視聴し、論理的に読み取る感覚を鍛えました。直前期の伸びが大きく、間に合わせることができました。
本番当日はいかがでしたか?
A方式の小論文は手ごたえがあり、要約もスムーズにできました。ただ、面接が少し圧迫気味で不安は残りました。
B方式は出題傾向が大きく変わり、突然英語の長文が出てきて驚きました。でも、会場が静まり返っているのを見て「みんなも困っている」と思い、逆に冷静になれた瞬間もありました。TOEFLなどで難しい英文に触れていた経験が活きたと思います。
受験後に問題が返却され、1週間後に訳し直すと大きなミスはなく、志望理由と重なる部分も多かったので少し安心しました。面接も、洋々での練習のほうが深く厳しい質問だったくらいで、当日は楽しく対話できました。
また、SFCは不芳でしたが、その絶望感と比べるとFITでは「もしかしたら」と思える手ごたえがあった、という印象です。
入学後の抱負を教えてください。
高校時代から調べてきて書類のテーマにもした民主主義やポピュリズムについて、より深く学んでいきたいです。また、音楽はこれからも続けたいし、フルートもずっと続けていきたいと考えています。
留学も改めて挑戦したいです。オーストリアに戻るのも、まったく別の国に行くのも魅力的だなと思っています。
全体を振り返って、その他に洋々の良かった点があれば教えてください。
すべてのサポートが個別で、自分に合わせた支援をしてくれた点が本当にありがたかったです。志望理由書を仕上げる過程で複数の大人と議論できる環境はかなりレアで、専門知識のある方から意見をもらえるのは大きな価値だと思います。
特にメンターさんは、迷ったときに寄り添って一緒に考えてくれ、自分の思いを尊重しながら提案してくれました。その支えがなければ乗り越えられなかったことも多いと思います。
今後受験する方へのアドバイスをお願いします。
自分の経験や興味の“一貫性”を大切にするとよいと思います。まったく知らない分野を無理に調べると続かないので、好きな分野や得意なフィールドで勝負するほうがモチベーションが保てます。
私自身も、書類を作る過程で「自分の経験にはストーリーがある」と気づきました。自己推薦書は、志望理由書を“視覚化する”役割もあるので、そのイメージを持って作ると良いと思います。
ありがとうございました。A.T.さんの今後のご活躍を、洋々一同心よりお祈り申し上げます。


