法曹への憧れを原動力に――論文と向き合い続けた受験生の慶應合格記
「推薦入試を少しでも考えているなら、挑戦してほしいです。自分の将来に関してこれほどじっくり向き合える機会は珍しく、人間的な成長につながるので、ぜひやるべきだと思います。」
K.W.さん
慶應義塾大学法学部FIT入試A方式 合格
A高校

合格おめでとうございます!合格した今の気持ちを教えてください。
一次試験に関しては、プロの方が合格するだろうと言ってくださっていたので安心の気持ちが強く、二次試験は手ごたえがあまりなく落ちたと思っていたので、驚きが強かったです。今も合格した実感があまりないので、「春から私は本当に慶應に行くのだなあ」とかみしめる毎日です。合格発表の日は学校があり、ひとりで帰宅後に結果を確認しようと思っていましたが待ちきれず、帰宅途中の電車の中で指を震わせながらスマホの画面を見たことを今でもよく覚えています。
慶應義塾大学法学部を志望したきっかけを教えてください。
法曹になりたいと思っていたので、法律を深く学べる大学を探していました。高校2年生の冬頃に、総合型選抜の存在を知り、せっかくなら高いレベルの入試に挑戦したいと思い、慶應の法学部に決めました。私の通う学校は一般入試で受験する人がかなり多いので、高2までは自分もそうしようと考えていましたが、高3になってからは併願校も含め総合型選抜に全て集中する態勢に変えました。
なぜFIT入試A方式で受験しようと考えたのですか?
高校で様々な活動に取り組んでいたので、それを活かした入試というところに魅力を感じていたからです。B方式の出願資格は残念ながら満たしておらず、自然とA方式を受けることに決めました。校内では推薦入試に挑戦する人があまりいなかったので、前例がなく、驚かれることも多かったです。
高校時代はどのようなことに取り組んできましたか?
子どもの貧困に興味があったことから、トビタテ留学でフィリピンでボランティアに参加しました。そこでストリートチルドレンに出会ったことで自分の興味の方向性が更に具体的になり、子ども兵士の処遇について弁護士やNPOに話を聞きに行くなどの探究活動を深めていった感じです。他には、模擬国連の全国大会に出場したり、英語の国際的なディベート大会であるThe World Scholar’s Cup Seoul global roundに挑戦したりしました。
出願書類はいつ頃からどのように準備しましたか?
高2の2月頃から準備を始めましたが、具体的な方向性を決めて書類を書き始めたのは7月です。5月までは別のトピックで書類を書こうとしていましたがうまくいかず、テーマ変更をしていたら夏になってしまい焦りました。印象に残っているのは、子ども兵士に関する論文やデータをとにかくたくさん集め、それをメンターさんと一緒に読み解いたことです。論文の読み方はわからなかったので、メンターさんに聞きました。また、自分なりの解決策や仮説を考えることも難しかったです。全体的に苦労は多かったですが、多くの資料に触れたことは結果として自信につながったように思います。
面接に向けてどのような準備をしましたか?
一次試験の結果が出るまでは公共の資料集を買って読むことに集中し、実際の面接練習は教授と議論する場面を想定して行っていました。練習時は答えが出ずに無言になってしまうことが多く、担当のプロにがっかりされてしまったかもしれないと落ち込むこともありました。最後まで苦手意識は残ったままでしたが、練習はなんとかずっと継続しました。
小論文に向けてどのような準備をしましたか?
学校で小論文の書き方を学ぶ機会が今までありませんでした。高3の6月頃に洋々に入り、そこから初めて小論文を書き始めました。公開直前演習での評価もあまりよくなかったです。特に、3回行った公開直前演習では毎回異なる大きなミスをしてしまい、その度に深く反省していました。自分にがっかりする瞬間もありましたが、一つひとつのミスを振り返って、丁寧に今後の対応を考えたことが、結果につながったのかもしれません。
本番当日はいかがでしたか?
一次試験の通過者が多く、会場にたくさんの人がいたので驚きました。洋々で出会った友だちと本番当日も会い、空き時間に話して気持ちを落ち着けられたのがよかったです。全体的にはほぼ緊張しませんでした。普段からそんなに緊張しないタイプなのですが、これは中学生の時、水泳の大会にたくさん出て場慣れしていたことがよかったのかなと思っています。小論文は正直手ごたえがなかったので、気持ちを切り替えようと思い、休み時間に校舎内を散歩しました。そのおかげか、教授とお話しできることを楽しもうという思いで面接に挑むことができた気がします。口頭試問では、論点修正をされる場面もありましたが、無言になることなく返答できましたし、練習時よりうまくいったと思います。2日前に練習したテーマに関して当日質問があったので、最後の最後まで諦めずに準備してよかったなとも思いました。
入学後の抱負を教えてください。
学業面では、法曹への憧れがずっとあるので資格勉強をしっかり頑張り、法曹として世界で活躍するという夢に向けて、楽しみながら法律の学びに向き合いたいと思っています。課外活動としては、インターンや留学にも興味がありますね。高校で経験した模擬国連が楽しかったので、大学でもまた挑戦するかもしれません。約10年間水泳を続けているので、時間をみつけて泳ぐこともできたらなと考えています。
全体を振り返って、その他に洋々の良かった点があれば教えてください。
良かった点は主に3つです。1つ目は、個別指導であるということ。これは洋々を選んだ理由でもあります。型に当てはめるのではなく個性を伸ばしてもらえるところが私に合っていました。2つ目は、サードパーティーチェックです。客観的な視点や厳しい意見、新しい視点をもらえたことで、書類の質がかなり高まったのを実感しました。3つ目は、洋トピアです。全員のフィードバックを書類に取り入れることは難しいですが、なるべく多くの洋トピアンの意見を聞くことで、情報を取捨選択しながら自分の軸を固めることにつながったと思っています。
今後受験する方へのアドバイスをお願いします。
推薦入試を少しでも考えているなら、挑戦してほしいです。自分の将来に関してこれほどじっくり向き合える機会は珍しく、人間的な成長につながるので、ぜひやるべきだと思います。
また、私と同じFIT入試を受ける人は、自分のやりたいことを慶應にぶつけてみる、という姿勢を大事にしてほしいです。こういうことを書いたほうが受かりやすい、という情報が気になることもあるかもしれませんが、自分の本当にやりたいことを慶應という環境の中でどのように実現するのか、という伝え方にするほうが、思いが届くのではと思います。
ありがとうございました。K.W.さんの今後のご活躍を、洋々一同心よりお祈り申し上げます。


