IBで磨いた思考力を武器に――建築への探究を貫き東京都市大学建築学科合格!
「洋々で多くの対話を重ねたことで、自分の経験と建築への思いを整理し、唯一無二の出願書類を完成させました。」
S.L.さん
T高校
東京都市大学建築都市デザイン学部建築学科総合型選抜(2段階選抜制) 合格

合格おめでとうございます!合格した今の気持ちを教えてください。
結果を知ったときは、とても安心しました。学校の友達と一緒にホームページの画面を見たので、その喜びを共有できたことも嬉しかったです。今は素直にほっとして、自分の努力が形になったことを実感しています。
東京都市大学建築都市デザイン学部建築学科を志望したきっかけを教えてください。
小さいころからレゴのブロックを使って家を作るのが好きで、建築に自然と興味を持ちました。高校では国際バカロレア(IB)課程を通じて研究や論文を書き、その中で改めて建築の面白さに気づきました。東京都市大学のオープンキャンパスでアトリエ授業に参加したとき、自分に合った雰囲気だと感じたのも大きなきっかけです
なぜ総合型選抜で受験しようと考えたのですか?
IB課程で学んだ経験を活かせると思ったからです。一般受験ではなく総合型選抜なら、自分の研究や論文の成果を強みとして表現できます。自分の学びや興味をそのまま評価に繋げられることが魅力でした。
高校時代はどのようなことに取り組んできましたか?
主にIB課程での研究活動と課外活動の両立に力を入れて取り組んできました。
高校2年の終わりから高校3年の初めにかけてはExtended Essay(課題論文)として「ジブリ映画における建築」をテーマに研究し、空間設計が物語や登場人物の心理にどのような影響を与えるのかを考察しました。研究期間は約8か月と長く、特に論文執筆では、インターネット情報だけでなく専門書や資料を読み込み、実例を分析する点に苦労しました。そして、建築が文化や心理を映し出す手段になり得ることを、この研究を通して深く学びました。
また、高校1年のパーソナルプロジェクト(自主研究活動)では、環境問題を意識したエコハウスの設計と模型制作に取り組みました。外部環境や環境負荷に配慮した建築をテーマに、自分なりに構造や素材を考えながら形にしました。この経験を通して、建築はデザインだけでなく、社会や環境と密接に関わっている分野だと実感しました。
課外活動では弓道部に所属し、普通科とIB課程の授業時間の違いがある中でも、週2回は参加しました。限られた時間の中で部活動と勉強を両立することで、自己管理力や集中力を身につけることができました。
さらに地域ボランティアとして、障がい者と一緒に楽しむ活動の運営を行いました。一人ひとりに合わせた活動内容を考え、主に大人の方々と関わる中で、積極性やコミュニケーション能力を高めることができました。新しいコミュニティに飛び込む経験は、自分の視野を広げる大きなきっかけになったと感じています。
出願書類はいつ頃からどのように準備しましたか?
高校3年の4月に洋々へ入塾したことをきっかけに本格的に始めました。
4月から6月までは主にアイディア出しの期間とし、メンターと自分がどのような建築をつくりたいのかを深く考えました。オーストリアにルーツがあり一人で現地を訪れた経験や、日本での工場見学で感じた閉鎖的・威圧的な空間への違和感から、工場建築をガラス張りで開放的にするというテーマにたどり着きました。自身の体験を建築の発想へとつなげたことが、書類全体の軸になりました。
夏休み以降は、これまで考えてきたアイディアを文章として書き出す作業に移りました。
建築に興味を持ったきっかけから現在に至るまでの軌跡を整理し、なぜそのテーマに取り組みたいのかを明確にしました。ガラス工場という構想が現実的かどうかを検討するため、実在するガラス建築や工場建築の事例も調べました。調査を重ねることで、自分の思いをより説得力のある形にできたと感じています。
また、プロ講師とのサポートの中でガラス建築や工場建築を手がける著名な建築家を紹介してもらいました。実際に見るべき建築や参考になる事例を知ることで、視野が広がり、書類の内容もより具体的になりました。専門的な視点からのアドバイスが、自分のアイディアを深める大きな助けになったと感じています。
面接に向けてどのような準備をしましたか?
面接に向けては、洋々でのサポートを受けながら段階的に準備を進めました。
まずは想定される質問を実際に投げかけてもらい、自分の考えを言葉にする練習を重ねました。その中で答えられない質問も多くあり、家に帰ってから調べ直すことで、建築に関する知識そのものを増やしていきました。知識を補うことで、自分の考えや主張をより強い意見として伝えられるようになったと感じています。
また、話し方や態度についても具体的な指導を受けました。考えているときに視線を外してしまう癖があることを指摘され、意識的に目を合わせる練習をしました。細かな点まで注意してもらえたことで、本番では落ち着いて受け答えができました。結果として、面接当日は明るく自信を持って臨むことができたと思います。
デッサンに向けてどのような準備をしましたか?
建築学科の試験形式を意識した準備を行いました。
与えられたテーマに沿って約2時間でデッサンを描き、その内容を300字で説明する練習を重ねました。サポートでは、大学の過去問を毎回解き、構図や表現の改善点だけでなく、文章でいかに明確に意図を伝えるかを意識しました。デッサンと説明文をセットで完成させる力を身につけることを目標にしていました。
もともと絵は得意な方ではなく、他の建築学科志望者と比べても技術面では劣っていると感じていました。しかし、建築学科で求められる画力と芸術的な「上手さ」は必ずしも同じではないと考えるようになりました。
そのため、形の美しさだけでなく、建築としての意図や機能を説明文で補強することに力を入れました。自分なりの強みを活かすことで、デッサン試験に対応できたと思います。
本番当日はいかがでしたか?
全体として自信を持って終えることができました。
デッサンについては、もう少し時間があればさらに詰められたと感じましたが、これまでの練習を活かして落ち着いて取り組めました。
面接は不安よりも安心感の方が大きく、準備してきた内容をしっかり伝えられたと思います。自分で制作した建築模型を持参し、これまでの学びや取り組みを実物とともに示せたことが大きな自信につながりました。
入学後の抱負を教えてください。
入学後は、建築の基礎となる数学と物理の理解をより一層深め、確かな土台を築きたいと考えています。設計の発想だけでなく、構造や理論に裏付けられた建築をつくれる力を身につけることが目標です。
また、留学などの機会を積極的に活用し、異なる文化や価値観に触れることでグローバルな視点を養いたいです。
将来的には、透明性を意識した建築やガラス建築について専門的に研究し、自分の強みとして磨いていきたいと考えています。
全体を振り返って、その他に洋々の良かった点があれば教えてください。
自分の中にあるアイディアを最大限に引き出してくれたことだと思います。
最初は考えが漠然としていましたが、対話を通じて「何をやりたいのか」を言語化する手助けをしてもらえました。さらに、そのアイディアを出願書類や面接で伝えられる形にまで落とし込むサポートが非常に丁寧でした。一人では形にしきれなかった発想を、具体的な建築のテーマとして完成させられた点が大きな支えになりました。洋々で多くの対話を重ねたことで、自分の経験と建築への思いを整理し、唯一無二の出願書類を完成させました。
今後受験する方へのアドバイスをお願いします。
まずデッサンはとにかく何度も練習することが大切だと思います。内容だけでなく、制限時間や課題の形式に慣れることで、本番でも落ち着いて取り組めるようになります。
面接では、とにかく自信を持つことが重要です。「自分はここまでやってきた」「自分はすごい」という気持ちで臨むことで、自分の考えや熱意をしっかり伝えられると思います。
ありがとうございました。S.L.さんの今後のご活躍を、洋々一同心よりお祈り申し上げます。


