あきらめかけた私が、行動力でつかんだ慶應法FIT合格!
「学業成績だけではなく、行動力や意欲が評価されるのがFIT入試です。積極的に動いて、自分の経験を形にすれば必ずチャンスはあります。」
S.K.さん
都内私立高校
慶應義塾大学法学部政治学科FIT入試A方式 合格

合格おめでとうございます!合格した今の気持ちを教えてください。
合格おめでとうございます!合格した今の気持ちを教えてください。
本当に嬉しいです。合否を確認するときは、意外と緊張しませんでした。A方式とB方式の両方を受けていたので、「どちらかは大丈夫だろう」という安心感がありました。出願の2週間ほど前にA方式の受験を提案され、最初は迷いましたが、結果的にA方式で合格したので、本当に受けておいてよかったと思います。
慶應義塾大学法学部政治学科を志望したきっかけを教えてください。
アメリカの選挙制度に興味を持ったことがきっかけです。アメリカのペンシルベニア州に留学していたのですが、選挙結果を見たとき、共和党と民主党の得票数が僅差だったのに、勝者総取り方式によって共和党が勝利したことに違和感を覚えました。「この仕組みでは民意が十分に反映されていないのではないか」と感じ、よりよい民主主義のあり方について考えるようになりました。
一方で、日本では比例代表制も採用されていて少数の意見も議席に反映されやすく、制度の違いが政治の公平性に大きく影響していることに気づきました。慶應義塾大学法学部政治学科にはアメリカ政治を中心に政治制度や民主主義を幅広く学べるカリキュラムがあり、自分の関心を深めるのに最適な環境だと思いました。また、在学している仲の良い先輩から授業の話を聞く中で、この学科で学びたいという思いがさらに強まりました。
なぜFIT入試で受験しようと考えたのですか?
一般入試の準備も進めていましたが、FIT入試なら自分の考え方やこれまでの経験などを多面的に評価してもらえると思ったからです。一般入試は一発勝負ですが、FIT入試は書類審査を経て面接などの2次試験へ段階を踏んで進むので、自分の強みをじっくり伝えられると感じました。
また、もしうまくいかなかった場合でもすぐに一般入試に切り替えられる時期だったのも大きな理由です。実際、1次の合格発表の4日後に2次試験があり、短期間で集中して準備できました。段階的に挑戦できるFIT入試の仕組みが、自分には合っていると感じました。
高校時代はどのようなことに取り組んできましたか?
高校では、異文化理解と社会問題への関心を軸に幅広く活動してきました。
学内では、部活動の部長として、ゲームや料理を通して異文化への理解を広げる活動を企画・運営しました。また、生徒会として学校全体の金銭管理を担当し、責任感を持って行動しました。
課外活動では、アメリカへの留学を経験し、帰国後は10以上のコンテストへの挑戦を通して、アメリカ政治を中心に民主主義のあり方への関心をさらに深めました。特に印象的だったのは、日本にいる国際政治学者や国際ジャーナリストの方々に、自分でアポイントを取って直接話を聞きに行ったことです。実際に現場で活躍する方々の考えに触れ、国際社会の課題を身近に感じることができました。
さらに、高校3年の6月にはSDGs動画コンテストに参加し、「海の汚染」をテーマにAIを使った映像作品を制作しました。海洋汚染によってレストランのメニューが変化するという設定で、環境問題を身近に考えさせる内容にしました。この作品は万博の会場でも放送されました。
また、模擬国連や模擬裁判、学生団体での活動などにも積極的に参加しました。高校3年の4月からは大学生中心の団体に入り、在日外国人支援や小中学生に向けた英語教育の企画運営を行いました。興味のある分野に自分から飛び込む姿勢を大切にしてきました。
出願書類はいつ頃からどのように準備しましたか?
洋々に入ったのは高校3年の7月の終わり頃です。もともとFIT入試を目指して準備していましたが、高3の前期中間試験の時に体調を崩してしまい、評定が思うように取れませんでした。そのときは「法学部は評定が高くないと厳しい」と聞き、FIT入試をあきらめて文学部に出願しようかとも考えていました。
しかし、洋々のGMから「洋々はFIT入試に強いし、君のこれまでの活動ならここでしっかり準備すれば戦える」と後押しされ、もう一度挑戦する決意が固まりました。その言葉がなかったら、たぶん法学部FIT入試には挑んでいなかったと思います。
洋々ではメンターやプロとの個別指導で、自分に合わせたサポートをしてもらえました。プロの講師は語彙力や論理の構成を丁寧に指導してくださり、政治や時事にも詳しく、説得力のある文章の書き方を学べました。メンターの方は年齢も近く、友達のように話しやすくて、どんな時も寄り添ってくれました。正直、一度も「行きたくない」と思ったことがないくらい、毎回楽しかったです。
面接に向けてどのような準備をしましたか?
洋々では、担当のプロの講師が、基礎的なことから一つひとつ丁寧に指導してくださったのが印象的です。最初は「話す内容」ばかり意識していましたが、姿勢や目線などの「見せ方」の重要性を教えてもらいました。特に、「話すときに目が上を向いてしまう癖」を指摘され、自分では気づけない細かい部分まで見てもらえたのが本当に良かったです。実際の面接本番でも、そのことを意識して臨むことができました。洋々の講師の方々は、受験当日の緊張感まで想定してアドバイスしてくださったので、落ち着いて自分の考えを伝えられたと思います。
小論文に向けてどのような準備をしましたか?
B方式の対策を中心に、エキスパート講師のもと練習を重ねました。ただ褒めるだけでなく、改善すべき点を正直に指摘してもらえたのがすごく良かったです。どのくらい書けていれば合格レベルなのかという感覚もつかめ、自信につながりました。さらに、小論文のサポートで身につけた知識や思考の整理の仕方は、A方式の準備にも生かすことができました。オンラインだと怠けてしまう性格なのですが、エキスパート講師と対面でサポートを受けると思うと気が引き締まり、無駄な時間を過ごさずに取り組めました。
本番当日はいかがでしたか?
A方式の試験当日はとても緊張しました。論述試験では政治に関するテーマが出てほしいと思っていたので、問題を見たときは少しほっとしました。口頭試問では「オールドメディアとニューメディアの違い」について問われ、自分の興味分野でもあったため、アメリカの具体例を挙げながら説明し、少しは話の流れを自分でつくれたと思います。試験時間が長く緊張感もありましたが、同じ学校の友人の姿を見かけたことで少し落ち着くことができました。
入学後の抱負を教えてください。
慶應生としての誇りを持ちながら、毎日を充実させたいです。法学部での学びを軸にしつつ、他学部の学生とも積極的に関わり、多角的な視点を身につけたいと思います。特に、民主主義や政治のあり方について深く研究し、自分の意見をしっかり持てるようになりたいです。入学までの間も書籍やYouTubeなどを通して学びを続け、良いスタートが切れるように準備を進めていきます。
全体を振り返って、その他に洋々の良かった点があれば教えてください。
一番良かったのは、安心感があったことです。どの方も丁寧に向き合ってくれて、常に自分のペースを大切にしてくれました。書類も受講生同士で見せ合うことがなく、情報が洩れない環境だったので安心して準備できました。メンターとの対話、プロのブラッシュアップの繰り返しで、自分の書類がどんどん洗練されていくのを実感できました。改行やデザインといった細かい部分まで見てもらえたのもありがたかったです。何より、教室の雰囲気が温かく、お菓子を食べながらでも集中できる居心地の良さがありました。
今後受験する方へのアドバイスをお願いします。
私も洋々の面談で決意するまで、幼いころから憧れていた慶應を一度はあきらめようと思ったことがありました。志望理由書の分量が前年度までの2000字から800字になったり、英語の問題が増えたり、形式が変わって大変なこともありましたが、知識と準備があれば対応できます。学業成績だけではなく、行動力や意欲が評価されるのがFIT入試です。積極的に動いて、自分の経験を形にすれば必ずチャンスはあります。もし迷っているなら、A・B両方受けるのが理想ですが、どちらかしか難しい人にはA方式をおすすめします。
ありがとうございました。S.K.さんの今後のご活躍を、洋々一同心よりお祈り申し上げます。


