“理解する力”が導いた慶應合格!文化交流で越えた偏見と見つけた未来!
「プロからのフィードバックは厳しいものでしたが、的確な指摘によって思考力や応答力が鍛えられたと感じます。今振り返ると、その厳しさが自分を一層強くしてくれたと思います。」
R.N.さん
慶應義塾大学法学部FIT入試A方式 合格
慶應義塾大学法学部FIT入試B方式 合格O中等教育学校

合格おめでとうございます!合格した今の気持ちを教えてください。
合格発表の瞬間は母も同席しており、とても緊張しました。結果が出るまでの1か月間は試験後の手ごたえを信じつつも、時間が経つにつれて少しずつ不安も出てきました。その分、合格を確認したときには安心感が大きく、ようやく肩の力が抜けた気がしました。今では少しずつ実感が湧き、これからの大学生活が楽しみになってきたところです。
慶應義塾大学法学部を志望したきっかけを教えてください。
高校2年生のとき、市の代表として、姉妹都市の河南省に1週間滞在しました。それまで中国にはあまり良い印象を持っていなかったのですが、現地で人々と直接交流し、文化や価値観に触れる中で考えが大きく変わりました。この経験から「中国について研究したい」という思いが強まり、中国政治や国際関係に力を入れている慶應義塾大学法学部に惹かれました。
政治だけでなく、メディアや多様性といった幅広い視点から社会を学べる点にも魅力を感じ、高校3年生のときには志望を固めました。
なぜFIT入試A方式・B方式で受験しようと考えたのですか?
高校時代に取り組んできた文化交流や探究活動など、これまでの実績を活かせる入試方式だと感じたからです。A方式・B方式のどちらも応募資格を満たしていたため、両方に挑戦しました。最初は一般入試を考えていましたが、自分の経験や興味を直接伝えられる総合型選抜にも魅力を感じました。両立には不安もありましたが、学校で使える自由な時間を上手に活用しながら、自分のペースで学習と準備を進めました。
高校時代はどのようなことに取り組んできましたか?
高校では、文化交流に関する活動に力を入れました。1年生のときにはニュージーランド研修を通じて多様な文化に触れ、海外への関心を深めました。また、在日外国人向けに、日本と海外の文化の違いを説明するパンフレットを作成し、地域の国際交流センターに設置していただきました。2年のときには、エッセイのコンテストで優秀賞を受賞し、総理大臣と直接お話する機会を得ました。さらに、友好都市である中国・河南省を訪問する青少年キャンプに参加し、現地の学生と交流しました。帰国後も、台湾の高校との交流行事を企画・運営し、司会やプログラム作成を担当しました。これらの経験を通して、国や文化を越えてお互いを理解し合うことの大切さを学びました。
出願書類はいつ頃からどのように準備しましたか?
書類づくりは高校3年の6月ごろから始めました。少し遅いスタートでしたが、中国留学の経験を軸に、「偏見をなくし、相互理解を深めたい」というテーマを中心に書き進めました。プロからは厳しい意見をもらうことも多く、悔しさでいっぱいな日もありましたが、その一つひとつが自分を成長させてくれました。内容を練り直すたびに、自分の考えがはっきりしていくのを感じました。
面接に向けてどのような準備をしましたか?
一次試験に合格してから、洋々での面接準備を開始しました。他に特別なことはしていません。志望理由書の内容を整理しておき、あとは自然に話せるよう意識しました。想定質問を考えて台本のように覚えると硬い印象になってしまうのではと思い、自分の言葉で伝える練習を重ねました。話をするのは得意な方だったので、落ち着いて臨めたと思います。
小論文に向けてどのような準備をしましたか?
入塾時から洋々で継続的に小論文のサポートを受けました。これまでにエッセイコンテストなどで多くの文章を書いてきたため、小論文には自信がありましたが、慶應独自の形式や論理展開の方法を学ぶことで、さらに表現力が磨かれました。
専門的な知識や論理の組み立て方を丁寧に教えてもらい、毎回の授業で多くの気づきを得ました。その積み重ねが、本番でも自分の考えを明確に伝える力につながったと思います。
本番当日はいかがでしたか?
A方式の小論文は想定どおりの内容で、落ち着いて書けました。B方式は新傾向の英語の長文問題が出て驚きましたが、普段から学校の英語の授業で議論や論文読解に取り組んでいたため、スムーズに対応できました。試験後、周囲の受験生が難しかったと話していたこともあり、自分では手ごたえを感じました。
面接では入室時に厳しそうな教授を見て緊張しましたが、最初に回答を褒めてもらえて一気に空気が和みました。政治とSNSに関する質問で、実例を求められた際に「へずまりゅうさん」の事例を挙げたところ、反応がよかったです。志望理由書の内容をもとに深く質問されましたが、冷静に答えきることができ、自信につながりました。
入学後の抱負を教えてください。
慶應では、中国政治や多様性に関する研究を中心に学びたいと考えています。留学にも再び挑戦し、協定校の制度を活かして中国をはじめとする国々での学びを広げたいです。
また、サークル活動やアルバイトなど、新しいことにも積極的に挑戦したいと思っています。大学生活を通して、より実践的に社会を理解していけるよう努力したいです。
全体を振り返って、その他に洋々の良かった点があれば教えてください。
メンターとの対話を通して、自分の軸を根本から掘り下げることができました。「そんなことまで聞くんだ!」と思うような質問も多かったですが、そのたびに自分の考えが明確になりました。
プロからのフィードバックは厳しいものでしたが、的確な指摘によって思考力や応答力が鍛えられたと感じます。今振り返ると、その厳しさが自分を一層強くしてくれたと思います。
今後受験する方へのアドバイスをお願いします。
書類作成を始めたばかりのころは、指摘が多くて「もう無理かも」と思う瞬間もありましたが、あきらめずに続けることが大事です。どんなに苦しい時期でも、やりきれば必ず道は開けます。
また、本気で意見をぶつけてくれたプロの存在は大きかったです。最初の志望理由書では「外交官は現実的でない」と言われ、次に「政治家になりたい」と書いたときは別の指摘をされ、正直つらい時期もありましたが、結果的に自分の考えを深めるきっかけになりました。
学校生活を楽しみながら、友人との会話で気持ちを整えることも大切です。どんな経験も無駄にならないので、自分の軸を信じて前に進んでほしいです。
ありがとうございました。R.N.さんの今後のご活躍を、洋々一同心よりお祈り申し上げます。


