”志望校未定”からの出発-勧められた挑戦が未来を変えた。一般入試の準備と両立しながら慶應FIT入試合格!
「私はメンタルが特別強いわけではなく、日々悩みながらなんとか両立を頑張っていたので、この体験談が悩みながら頑張っている受験生のみなさんの励みになれば嬉しいです。」
H.S.さん
慶應義塾大学法学部FIT入試B方式 合格
K高校

合格おめでとうございます!合格した今の気持ちを教えてください。
合格発表は学校の教室でひとりで確認しました。マイページを開く瞬間はとても緊張しましたね。すごく自信があったわけではなかったので、合格を確認した瞬間は驚きと嬉しさが入り混じったような気持ちでした。ただ、いまだに実感はあまり湧いていなくて、「本当に受かったのかな?」と不思議な感覚のままです。
慶応義塾大学法学部を志望したきっかけを教えてください。
高校2年までは一般受験で国公立大学を志望していました。周りの多くが国公立志望という学校だったので、自分も自然とその方向を目指していた部分があります。
当時は「この大学に絶対行きたい」という強い気持ちがあるわけではなく、文系の学問、特に教育分野に興味がありました。法学部を深く考えていたわけではありませんでした。
慶應法学部を意識し始めたのは、洋々に入ってからです。GMに勧めてもらったことも大きなきっかけになりました。また、母から「学校の成績を活かせるから推薦も考えてみたら?」と言われ、初めて推薦入試が選択肢に入ってきました。
最初は自分から強く志望していた大学ではなかったので不安もありましたが、調べていくうちに「ここで学んでみたい」という気持ちが徐々に大きくなっていきました。
なぜFIT入試で受験しようと考えたのですか?
洋々でFIT入試を勧めてもらったことがきっかけでした。特に、B方式では地域ごとに合格者が選ばれるという話も聞き、関西に住んでいる自分の特性も活かせるのではないかと思いました。学校の成績も良かったので、この方式に挑戦してみようと決めました。
高校時代はどのようなことに取り組んできましたか?
高校では、ほぼ毎日練習がある部活動に所属し、3年生の春まで仲間と大会を目指して取り組んできました。継続して努力を積み重ねた経験は、自分の粘り強さを育てたと思います。また、授業の一環として行われていた探究活動にも積極的に参加しました。これは、社会的な課題について自分でテーマを設定し、文献調査や仮説検証を進めながら一つの論文としてまとめる取り組みです。授業で扱った話題をきっかけにその背景に興味を持ち、主体的に学びを深めていったことが印象に残っています。
出願書類はいつ頃からどのように準備しましたか?
洋々に入った高校3年の4月頃から書類の準備を始めました。
慶應法学部を志望し始めた時期が遅く、勧められたこともきっかけだったため、大学の特徴や戦略、伝えるべきことを考えるのに苦労しました。ですが、メンターとプロの講師が一緒に丁寧に考えてくれたことで、土台がしっかりでき、書類にも反映できました。
時期的には少し遅いスタートだったかなと思いますが、極端にギリギリというわけではなく、自分の中で納得しながら進められました。
面接に向けてどのような準備をしましたか?
模擬面接を3回行いました。それ以外に特別な準備はしていません。
面接は志望理由書を土台に質問が来るので、面接用に何か取り組むというより、自分の言葉で志望理由書の内容を説明できるように意識しました。
また、洋々でのサポートで受けた質問をすべてドキュメントファイルにまとめていたので、それを見返すことがとても役に立ちました。
小論文に向けてどのような準備をしましたか?
宿題として出される過去問をしっかり解くことを大事にしていました。FIT入試は過去問の量が多いので、繰り返すうちに小論文の「型」が掴めてきて、講師からのフィードバックを反映しながら書くことで、徐々に書き方が安定していきました。
自分の考えを文章としてまとめるのは得意だったので、そこまで苦労はしませんでした。
本番当日はいかがでしたか?
一般受験も併願する前提で勉強していたため、そこまで緊張はしませんでした。「総合型選抜がだめでも一般がある」という気持ちが、心の余裕につながっていたのだと思います。
小論文では英語の読解が出て一瞬焦りましたが、一般受験の勉強もしていたのでなんとか対応できました。
過去問とは少し違う傾向だったので不安もありましたが、総合考査Ⅰがうまく書けた感触があったため、面接に気持ちを切り替えることができました。
待機時間が1時間ほどあり、長く感じました。これまで自分で作ってきた質問リストを見返しながら準備していました。
面接は少し圧迫気味で、質問のスピードも速く、批判的な角度からの質問も多くて、うまく答えられない場面もありました。それでも、終わったときには大きな達成感がありました。
結果発表までは落ちた場合を想定して、一般受験の勉強に切り替えていました。
入学後の抱負を教えてください。
大学では、自分がやりたいことには全て挑戦したいと思っています。部活中心の生活をしてきたので、時間的にできなかったことにも積極的に取り組みたいです。
将来は文部科学省で働きたいという夢があるので、そのための学びも深めていくつもりです。
全体を振り返って、その他に洋々の良かった点があれば教えてください。
もともと志望校が固まっていない状態だったので、志望理由書のテーマから一緒に考えてもらえたことが本当に助かりました。一般受験との両立が不安でしたが、その気持ちも尊重してもらえて安心できました。
1対1のサポートで、自分にしっかり向き合ってもらえたこと、自分では思いつかない視点をもらえたことがとても良かったです。
今後受験する方へのアドバイスをお願いします。
特に、一般入試と総合型選抜を併願する受験生に伝えたいです。
両立は正直大変ですが、どちらも自分で選んだ道だからこそ、最後までやり切ることが大事だと思います。「一般があるから推薦は少しでいいや」ではなく、どちらにも全力で向き合ったほうが後悔はありません。
私自身、夏休みには「総合型選抜を受験しなければ一般入試の勉強に集中できたのに」と悩み、学校の先生に弱音を吐くこともありました。相談できる人に話すことは気持ちが軽くなるのでおすすめです。
また、FIT入試への準備を通して、自分の考えをまとめる力が確実に伸びたと感じていますし、この経験は将来必ず役立つと思います。
私はメンタルが特別強いわけではなく、日々悩みながらなんとか両立を頑張っていたので、この体験談が悩みながら頑張っている受験生のみなさんの励みになれば嬉しいです。
ありがとうございました。H.S.さんの今後のご活躍を、洋々一同心よりお祈り申し上げます。


