奄美大島の魅力を伝えたいという思いを胸に、慶應SFC AO入試4月I期に合格!
「離島や地方にはそこにしかない魅力があります。それを自分の強みにして活かしていけば、地方からの受験でも十分勝負できると思います。」
成瀬 茉倫さん
鹿児島県立大島北高等学校 卒
他大学から受験慶應義塾大学 総合政策学部 AO入試4月I期 合格
合格おめでとうございます!合格した今の気持ちを教えてください。
大学の授業中だったのですが、祖父から連絡をもらい合格を知りました。嬉しかったです!
高校時代はどんなことに取り組んでいましたか?
私は高校卒業までを奄美大島で過ごしてきました。高校2年生の時に高校生国際シンポジウムという課題研究の発表を行う大会において、奄美大島の地域資源を活かした過疎対策でグランプリを受賞しました。その経験から大学でもこの研究を続けたいと考えていました。
高校3年生の時は別の大学を目指していたということですが?
最初は青山学院大学の自己推薦入試を学校の先生にアドバイスをいただきながら準備したのですが、残念ながら不合格でした。そこから急いで上智大学の公募推薦入試を受けるために東京の別の塾に入塾して、スカイプを通じてや時には東京の教室に行って準備をしましたが、こちらも不合格となってしまいました。一般入試の準備が手薄になってしまったことで、その後の一般入試でも行きたかった大学には不合格という結果となってしまいました。
離島からの受験ということで難しさを感じたことはありましたか?
在籍していた奄美大島の高校は大学進学希望者が少数派という環境でした。島には塾も無く、受験に関して言えば、都会に比べてだいぶ不利でした。さらに、東京の塾に通ったことで、地方と都市部で得られる情報量の差に気づかされました。このようにそもそも「知らない」ということで、悔しい思いをした面もありました。
私は奄美を盛り上げたい、奄美の島唄を発信したいという思いを持っていた一方で、奄美では思うように情報を得られず悔しい思いをした面もあり、複雑な気持ちでした。しかし、この経験があったからこそ、地方でも都市の情報が入るようにしたい。地方と都市の関係人口を増やすシステムを作り、離島でも外部との繋がりがある環境をつくりたいという思いを持つようになりました。
そこから慶應SFCを目指した経緯は?
実は高3の時に通った東京の塾で初めてSFCの存在を知り興味を持ちました。
高校卒業後は別の大学に進学しましたが、SFCの先生に自分でアポイントをとって研究会の授業に参加させていただき、肌でSFCを感じた時にここで学びたいと思いました。他の先生もSFCの学生でもない私を快く受け入れてくださり、さらにその思いを強めました。
授業に参加させていただいたことで、先生や学生の方がアドバイスをくださるなど、内側の情報を知ることができたのはとても良かったです。
慶應SFC AO入試に向けた出願書類はいつ頃からどのように準備しましたか?
4月から洋々で準備を始めました。当初は島唄、陸上、地域活性化研究など材料がいっぱいあり、やりたいことも明確だったのですが、これらをどう整理して文章にしていくのかという点に苦戦していました。いろいろと書きすぎてしまい、やりたいことがよく伝わらない状態だったと思います。
そこで洋々で最初にストリーラインづくりをサポートしていただきました。「材料をどう料理するか」を一緒に考えていただいたおかげで、その後が進めやすかったです。
洋々ではプロがメールでも原稿を確認くださり、丁寧に教えてくださってとても助かりました。
9月入学AO入試は1次選考で不合格となりショックだったのですが、改めて読み返してみると説明がわかりづらい部分があり、まだ改善点があると思いました。そこで、4月I期に向けて、自分の実現したい構想に「ネオリンクタウン構想」という名前を付けるとともに、「地域資源は接着剤」と定義して、私の考えていることをイメージしやすくする工夫を重ねました。合格後に頂ける面接官の先生からのコメントにも「地域を繋ぐ接着剤となってください」とあったので、やはり表現の工夫は重要だと感じました。
2次選考の面接に向けてどのような準備をしましたか?
1次選考の結果が出てから、洋々の面接サポートを受講しました。模擬面接をビデオに撮っていただき、家に帰ってからも改善点について考えることができました。深いところまで考えを掘り下げていったのがよかったと思います。質問に対する回答に関することだけでなく、緊張にどう対処するかなど幅広くサポートいただきました。洋々での面接練習がなかったら本番は乗り越えられなかったと思います。
洋々のサポートはいかがでしたか?
洋々のサポートでは、ただ答えを教えるのではなく、私が主体的に考え、行動するように工夫しながらサポートしてくださいました。それがあったから面接でどんな質問がされても、自分の意見を言えたのだと思います。
今まで学校や塾に行きたくないと思うことがありましたが、洋々に関しては行きたくないと思う事がありませんでした。考えることは楽ではなかったけど、洋々に行くたびに良いものが生まれている感触があって、行くことが楽しみでした。
あとは、受験期はストレスを感じることもあると思いますが、洋々はアットホームな雰囲気で、毎回受付の方が明るい声で挨拶してくださるので、明るい気持ちで授業に臨めました。当たり前のことですが、挨拶って大事だなって思いました(笑)。
本番当日はいかがでしたか?
当日は島唄で使う楽器の三線を持っていったのですが、面接官の先生からは特に何も指摘されず、島唄の話題になった時に自分から切り出しました。先生方はあえて触れずに、受験生から言わせるようにしているのかなと思いました。
面接では面接官の先生方の反応があまりなくて不安だったのですが、「現在通っている大学ではその研究ができないのか?」や「9月入試からの改善点は?」という質問については、
洋々のサポートでしっかり準備していたので問題なく答えることができました。
また、自分がこれからSFCで研究して解明したいことについて、どういう結果になると思うかということも聞かれました。答えに困る質問でしたが、自分なりに考えられる範囲で答える姿勢を見ているではないかと思いました。
面接が終わった時にはきっと大丈夫だろうと思っていたのですが、時間が経つにつれていろいろと心配がでてきました。
入学後の抱負を教えてください。
目標の研究会で、やりたい研究をとことんやりたいなと思います。あとは奄美の「ナンコ」という遊びを広めるサークルを作りたいなと思います。やりたいことを全部やりたいです。
今後受験する方へのアドバイスをお願いします。
AO入試はマッチングが大事で、志望理由書でいくらいい事を書いても、その大学・学部に合っていなかったら不合格となってしまいます。私は最初そこで失敗してしまった部分もありました。大学・学部選びをしっかりして、自分をしっかりと表現することが大切だと思います。
出願書類は言葉選びが印象を左右するので、言葉を丁寧に一つずつ選んで一番自信をもって提出できるようにしてください。
また、高校時代の私のように情報を得づらい地方に住んでいる方もいると思います。一方で、離島や地方にはそこにしかない魅力があります。それを自分の強みにして活かしていけば、地方からの受験でも十分勝負できると思います。
どうもありがとうございました。成瀬さんの今後のご活躍を、洋々一同心よりお祈り申し上げます。