「象との出会い」から広がった国際的視野〜アフリカでの活動が慶應SFC進学の世界観を形づくるまで〜
「サポートでは答えを提示されるのではなく、自分が考えている内容をお話しすると「なぜそう考えるのか」と深く問いかけてくださり、思考が磨かれていく感覚がありました。」
Y.U.さん
T高校
慶應義塾大学総合政策学部 夏秋AO入試 合格

合格おめでとうございます!合格した今の気持ちを教えてください。
大学進学先が決まり、まずは安心しました。面接では「少しうまくできなかったかもしれない」という感覚が残っていたため、合格通知を見たときは驚きの方が大きく、思わず軽くパニックになったほどです(笑)。
1年ほど前から準備を始め、学校の友人とは異なるスケジュールで1年間歩んできました。その時間が「正しかった」「報われた」と感じられ、今は解放感があります。
一方で、自分は勉強が得意ではなかったからこそ、「入学までにしっかり学ばなければ」という気持ちも抱いています。
慶應義塾大学総合政策学部を志望したきっかけを教えてください。
具体的なタイミングは覚えていませんが、洋々での面談でお話を伺う中で興味が強まりました。
当初は筑波大学を目指し、並行して準備を進めるつもりでしたが、取り組みを深めるうちに自然と慶應SFCの世界観に惹かれ、次第に一本化していったという流れです。
なぜAO入試で受験しようと考えたのですか?
もともと一般選抜入試で求められる学力に自信がなく、「自分に向いていないかもしれない」と感じていました。推薦入試のうち、指定校推薦では希望と完全に一致する選択肢がなかったため、総合型選抜を選びました。
小論文が課されず、書類と面接で評価される形式が、自分の強みを活かしやすいと感じたことも理由です。
高校時代はどのようなことに取り組んできましたか?
主にボランティアや課外活動に力を入れてきました。アフリカ・ボツワナでの野生動物保護の体験や、ケニアでシングルマザーの方々を支援する活動に参加しました。
また、国際交流に関わる野球の大会で司会を務めたり、国際車いすマラソンの補助員として携わったりするなど、国内外で多様な活動を行いました。
出願書類はいつ頃からどのように準備しましたか?
洋々でのサポートは高校2年の12月頃に始まり、実際に書類を書き始めたのは春頃だったと記憶しています。3年の夏休み前には自由記述や任意提出書類にも取り組み始めました。
サポートでは答えを提示されるのではなく、自分が考えている内容をお話しすると「なぜそう考えるのか」と深く問いかけてくださり、思考が磨かれていく感覚がありました。
そのおかげで、書類は「誰かに作ってもらったもの」ではなく、自分自身の言葉として形にできたと思います。自分の成長を実感できた点が、とても良かったです。
面接に向けてどのような準備をしましたか?
洋々での面接サポートは受けませんでしたが、出願後に志望理由書を読み返し、質問されそうな部分に印をつけたり、ChatGPT を使って質問例に触れてみたりしました。
学校の先生にも相談し、自分の発言を録音して聞き返すことで改善点を整理していました。
また、親に自分の考えをひたすら話す時間も設けたのですが、言語化の練習として非常に良い準備になったと思います。
本番当日はいかがでしたか?
緊張した瞬間もありましたが、落ち着いて臨めた場面もありました。すでに、慶應義塾大学の別学部の面接や小論文を受けた経験があったため、そのときよりは慣れていたと思います。
家族や友人が一緒ではなく、周囲の受験生の感想を聞いて不安になった場面もありましたが、母が家族写真や子どもの頃の写真を送ってくれて、「応援してくれる人がいる」と実感でき、最終的には自信を持って面接に臨めました。
入学後の抱負を教えてください。
研究に取り組む学生の皆さんと肩を並べ、刺激し合いながら学んでいきたいです。教授から一方的に教わるだけでなく、研究においてパートナーとして関わり、互いに高め合える存在を目指したいと思っています。
また、大学生活そのものも思いきり楽しみたいです。
全体を振り返って、その他に洋々の良かった点があれば教えてください。
自習室の「洋トピア」がとても良かったです。メンターの方々やプロの講師のサポートに加えて、さまざまな視点から意見をいただけたことで、自分の表現を多角的に見直すことができました。
面接官がどのようなタイプの方かは当日まで分からないからこそ、セカンドオピニオンを得られる環境は、とても心強かったです。
今後受験する方へのアドバイスをお願いします。
受験だからという理由ではなく、自分の「好き」や「関心」を早めに見つけ、それを軸にして柔軟に進路を考えることが大切だと思います。
私の場合は、小学生の頃に見たゾウをきっかけにアフリカへの関心を抱き、その思いが高校での活動、そして大学入試まで自然とつながっていきました。本当に好きなものがあると、頑張ることが苦ではなくなります。
また、主要5教科をしっかり学ぶ重要性も実感しました。志望理由書を書く上でも論文を読む上でも国語力が必要ですし、興味を深めていく中で理科や数学の必要性にも気づきました。やりたいことが見つかったとき、基礎学力があることは大きな強みになります。
ありがとうございました。Y.U.さんの今後のご活躍を、洋々一同心よりお祈り申し上げます。


