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まずは隗より始めよ~AO入試、そして他者に「伝える」ための準備と練習

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洋々卒業生now! ~総合型選抜による大学進学と、その後のストーリー


総合型選抜(AO入試)は、志望動機や大学で学びたいことを真剣勝負で問われる入試。受験生は準備期間を通して、自分の将来や大学でしたいこと、理想の大学生活とはどのようなものか?という問いにとことん向き合うことになります。
今回取材を受けてくださったのは、慶應義塾大学卒業生の元木千乃さん
2019年にAO入試で慶應義塾大学総合政策学部(SFC)に入学され、2023年に卒業。現在は、広告代理店に勤務しています。

 

洋々卒業生プロフィール
元木 千乃さん

慶應義塾大学総合政策学部(SFC) 卒業

東京女学館高等学校 卒業

 

① 学生時代から現在まで~ウインドサーフィンが繋いだ縁

洋々 卒業生インタビュー 慶應義塾大学 総合政策学部

―― 本日はよろしくお願いします!まずは元木さんの大学生活がどのようなものだったかお聞かせください!

大学生活は、とにかくウインドサーフィンに熱中した4年間でした。
新歓でウインドサーフィンというスポーツを初めて知り、すっかり魅了されて入部し、そこからは週に5日、逗子の海に通って練習をしていました。練習の甲斐もあり、学生日本代表に選出され目標の全日本一位を取ることができました。選手として一生懸命頑張ったという自負はあるのですが、一選手という立場に加えて、学生連盟代表も務めました。
今思い返すと、特に学生連盟での全国大会の企画実行をはじめ、組織運営の中でたくさんのことを学ぶことができました。
実は、学部の卒業論文もこの経験から得た学びを活かして書きました(笑)


―― 卒業論文についてもう少し詳しくお聞かせください!

ウインドサーフィンの学生連盟では、企業と連携し、選手や大会にスポンサーを付けて盛り上げようという働きかけをしていました。具体的には、企業の担当者と話し合い、学生代表チームのユニフォームウェア提供や大会のサポートなど、支援を頂くといった内容です。

その経験から、企業にスポンサーを継続して頂くためには、支援する側と受ける側、それぞれが意識すべきポイントがあることを学びました。卒論の執筆では、その学びを活かして、「持続可能なスポンサーシップに求められること」というテーマを選択しました。私が所属していた玉村ゼミでは、卒業時にプロダクト(製品)を作るという課題があり、「スポンサー企業との持続的な関係構築のための教科書」を執筆して提出しました。
同じゼミ生の中には、ある地域に焦点をあてて「人の動きを活性化させるために駅前にどのような空間があればよいか」という提案をする人がいたり、「マイクロアグレッション(自覚なき差別)を改善する日めくりカレンダー」を作成したりする人がいました。

―― 大学を卒業されたその後、現在について教えてください。

現在は、広告代理店に勤務する社会人1年目です。
会社では、企業の広告に関する戦略を考える部門にいます。例えば、ある企業がコマーシャルを打つ際に、どのようなターゲットやテレビ局・時間帯が適しているのかについて考えたり、そもそもどんな広告やイベントを制作するかを企画する仕事をしています。
私生活では、学生時代のご縁で、ウインドサーフィンの大会の実況中継をさせて頂いたりしています。今ではウインドサーフィンは辞めてしまいましたが、趣味で始めたゴルフを通じて、学生時代の仲間と今でも休日に会ったりしています。みんなに置いて行かれないように、毎週打ちっぱなしに行っています (笑)

 

② 自分と向き合いながら、「他者にどう伝えるか」を学んだ受験生時代


―― ここからは受験生時代についてお聞きします。慶應義塾大学総合政策部を志望された理由についてお聞かせください!

受験生当時、社会の役に立ちたい気持ちはあるけれど、その具体的な方法が決まっていない中で、「学部」という単位で専門性を狭めることに違和感がありました。
その点、慶應義塾大学の総合政策学部は、「現代社会の問題は一つの学問領域の内側に現れるわけではない。また、自分の手を動かして得た学びが力になる。」という考えを掲げ、様々な学問領域の実践的な授業が用意されていました。社会に出た時に、役立つ勉強がしたいという自分の思いと学部の理念が重なり、この大学以外にないなと感じ、受験をしました。


―― 元木さんの高校時代の活動について教えてください。

アメリカのシカゴの高校に1年間交換留学に行っていました。
留学のきっかけは、会社経営者の母から「いつか自分も組織のリーダーとして頑張りたいという思いがあるなら、世界的な経営者をたくさん生んでいる国の高校生がどんな人たちかを自分の目で見てみれば?」と言われたことでした。

留学を通じて、異なる文化に適応する生活を経験し、物怖じしない性格が形成されたと思います。また、友達ゼロからのスタートで、自分のことを周囲の人に打ち明け、歩み寄る努力をした経験は、今でも新しいことに挑戦する際の勇気になっています。
その中で自分の家族や親友と呼べる人ができたことがとても嬉しかったです。人種差別なども経験しましたが、アメリカ留学を乗り切れたのはホストファミリーや親友の優しさがあったからだと思います。
今でも、彼らとはビデオ通話やSNSで連絡を取り合っています。


―― 洋々に入塾したきっかけを教えてください。

友人の兄が洋々に通っていたことがきっかけで洋々を知りました。
高校2年でアメリカに留学することが決まっていたため、一般入試では、人より勉強できる時間が短いことがわかっていました。また、人それぞれの考えや思いを表現できるAO入試が自分の性格には合っていると思っていました。そのため、AOでSFCを受けようと決めて、洋々に入塾しました。
印象的だったのは、入塾前にお話したGMの江口さんとの会話です。形だけの志望理由書ではなく、きちんと中身を重要視して生徒と向き合ってくれる洋々の姿勢に安心感と感銘を受けたことを覚えています。


―― 洋々受講生時代のサポートや思い出はありますか?

担当して下さった方がSFCの先輩で、受験のことについて本気で向き合ってくださいました。その姿勢を見て、一回一回の時間を無駄にしてはいけないと感じて気合が入りましたね。


―― 出願書類、面接などの準備や試験本番の思い出について教えてください!

SFCの志望理由書では、幼い頃の経験から関心があった「洋服の大量生産・大量廃棄」の問題を取り上げ、廃棄される洋服をどうすれば減らすことができるかをテーマとして選びました。
志望理由書の他に、自由記述という提出課題があり、これまでの自分の活動と成果をパワーポイントなどで自由に表現する内容でした。また、面接では自分の考え熱意がどちらも伝わるような話し方を練習しました。
これまで生きてきた中で、あんなにも自分自身に向き合い続けた経験はなく、やっていくうちに自分自身のことも理解できて、それが相手に伝わるような表現方法も学ぶことができたので、工程そのものが楽しかったです


―― AO入試を通じて洋々で得た学びが今の自身の活動にどのようにつながっていますか?

ありとあらゆる場面で洋々での学びは活かされています。特に身近な例だと就職活動です。
AO入試と同様に、就職活動でも、まず「自分が何をしたいか」「どういうことを大切にしているか」を言語化して自分で理解する必要があります。そして、「なぜその大学・企業がよいのか」を相手に伝えるためには、その会社についても知った上で、いかに自分の考えとマッチしているのかをロジカルに説明できることが重要です。情報を整理して、図式化したり、文章にまとめたりした上で、面接では口頭で伝えるのですが、この「他者に自分の考えや思いを伝える」という基礎の部分を洋々では学ぶことができました。

 

③ 今の延長戦上にしか未来はない~メンター時代に得た経験と、今後の展望

洋々 卒業生インタビュー 慶應義塾大学 洋々


―― 洋々では、メンターとしても活動をされていたと伺っています。メンターの活動で得た学びはありましたか?

相手を迷わせないためには、自分側の準備がとても重要です。
自分が理解していることと、それを相手が理解できるように説明することは違います。
まずは相手の前提がどこにあるのかを見定め、伝えなくてはならない情報が何かを理解すること、そして、そこから1人1人に合わせた情報の伝え方を模索することの重要性について学びました。

また、多種多様な受講生が集まる洋々では、1人1人が持つ背景や価値観や、表現の仕方、受験に取り組む姿勢も異なります。それぞれの思いを持つ受講生と向き合うことは、刺激にもなりましたし、1人1人からもの凄く元気を貰えました。


―― では最後に、総合型選抜(AO入試)の受験を考えている受験生たちにメッセージをお願いします。

私は、大きな目標を立てると、そこまでの道のりが途方もなく感じて、頑張る気力が生まれないことがあります。途方もなく感じてしまう理由は、自分がゴールできるイメージが湧かないからです。そんな時、私はいつも
「今の延長戦上にしか未来はない」と考えるようにしています。
いきなり大きいことをするのは難しいので、まずは、ゴールに辿り着くために【必要な条件】=いつまでに、何が出来ている必要があるかを考えて、それを達成するために【今できること/やるべきこと】=どんな準備や練習が必要か、どのくらいの頻度でそれをする必要があるかを知ることで、ゴールまでのイメージを持つことができます。それができると、途方もなく感じていたことが急に現実味を帯びて、「これならいけるかも」とやる気も湧いてきます。

実際に走り出してから、「このままのペースでゴールに辿り着けるか?」を考えて、軌道修正することも大事ですが、まずはゴールまでの道のりを逆算して、目の前のできることを初めるようにしています。

また、まだ明確な目標が決まっていない間でも、「今の延長線上にしか未来はない」という考えのもとで、未来の自分が“生き生きとしている人”でありたければ、「今の自分はどんな姿勢で物事に取り組んでいるべきだろう?」と考え、社会人になった今も、目の前の仕事に一生懸命に取り組むようにしています。

私自身、受験を通して自分自身に本気で向き合った経験が、その後の人生で何かに挑戦する際の勇気や、目標に向かって頑張る際の自信に繋がっています。今は大変に感じることがあるかも知れませんが、それは必ず力になって返って来きます。今できることを一生懸命に、自分を信じて頑張って下さい!

 

インタビュアー:飯田匠音
2024年2月 於 洋々

 

 

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