留学先で自分の価値観や視野を広め帰国生入試合格
帰国生入試の小論文は、まずは自分が思っていることを正確に日本語で書けることが重要です。面接に関しては、自分で自分を見つめなおし、自分を理解することから対策していくといいと思います
ニュージーランド Kapiti College 高校 関西学院大学 商学部 帰国生徒入試 合格 |
AO・推薦入試を志したきっかけ
関西学院大学帰国生徒入試を目指したきっかけを教えていただけますか。
岡本さん:
中学三年生の三学期からニュージーランドに留学し、現地の学校に行きました。留学当初から、高校卒業後は日本の大学に行きたかったので「帰国生入学試験・外国学校出身者入学試験」を受験することに(留学前から)決めました。
私は元々、高校は外国の高校に行きたかったので、中学三年生の春頃から、学校の高校について調べ、そのときに偶然「帰国生入試」という入学試験制度があると知りました。
帰国生徒入試の準備はどのようにされましたか。
初めのうちは、学校の成績がよくなるように、主に学校の課題等をしました。また、帰国生入試を受験して初めて気がついたのですが、日本語は使わないとすぐに忘れます。特に漢字です。受験の一年前になって、入試対策のための小論文を書き始めたのですが、漢字を書く感覚がなかなか戻らなくて苦労しました。受験の一ヶ月前になってとても危機感を持ったので、すぐに市販の漢字・熟語一覧(例文付き)の本を買って一生懸命漢字の復習をしたにもかかわらず、入試本番の時は二カ所、漢字が書けず、仕方なくひらがなで書きました。 受験当初から、日本のWebニュース(主に読売オンラインと@nifty news)を(もちろん日本語で)読んでいました。これは、今日本で何が起こっているかをしることが主な目的です。また、自分の価値観や視野を広めるために、ニュージーランドのニュースも毎日欠かさずチェックしました。日本のテレビニュース番組と、ニュージーランドのテレビニュース番組を比べてみると、いろいろな発見があっておもしろいですよ。
出願書類を作り始めてから、完成するまで、どのくらいの期間がかかりましたか。また、どのようなことに心がけて完成させましたか。
一週間ほどだったと記憶しています。学校の課題も併用して書類作成したので、書類作成を始めてから終わるまでの一週間の間で、数日ほどはその書類作成の時間に時間を当てられない日もありました(なので実質書類作成に費やした時間は数日ほどです)。
出願書類作成の際に気をつけたことをまとめると、以下の通りです。
・できるだけ相手に自分の思っていることをわかりやすく書くように心がけました。
・出願書類は、要項で定められているものすべてがそろっているかどうかを何回も確認しました。
2次試験(小論文・面接審査)について
2次試験については、どのような対策を行いましたか。
【小論文】
・漢字の復習
・小論文対策は基礎から(原稿用紙の書き方の復習からしました)。
・洋々の小論文対策(Web講座)
漢字の復習については、小論文を書く前に忘れかけていた日本語を思い出すために、前述の「帰国生徒入試の準備はどのようにされましたか。」の項目に通り、市販の漢字・熟語一覧(例文付き)の本を買って一生懸命復習しました。
小論文の基礎対策については、洋々のWeb塾の動画講義「15分でも誰でも読める、書ける小論文」で、原稿用紙の使い方などを含め、基本的な部分を学習しました。また、一時帰国した際に、洋々で小論文の完全マンツーマンの個別指導も受講しました。
海外に三年間住んでいたので、日本語で小論文などを書いたりしていなかったので、最初のうちは自分が自分で書いた小論文を見返しても「俺は何が言いたかったのだろう??」と思ったことが何回かありました。なので、まずは日本語で小論文を、自分の意見を正確に書くように心がけました。また、ずっと日本語を書いていなかったので、字が雑になっていたので、字を丁寧に書く子にも心がけて小論文対策をしました。
【面接】
・面接対策はほとんど洋々でしました。
・最近のニュースをチェックしました。
面接対策も、一時帰国した際に洋々でプロ講師による完全マンツーマンの個別指導を受講し、面接でどのようなことをアピールするかの戦略づくりや、模擬面接を行いました。
ニュースを見て、それに対する自分の意見、答えを考えました。これは、面接の時にいきなり自分の予測していなかった質問が出ることもあるので、そういったことにもすぐに自分の意見を用意できる用にするための練習として、ニュースを使いました。要領としては「ニュースを聞く」→「すぐに自分の考えたことを用意」→「次のニュースに切り替わる前に、自分の考えを整理する」。はじめは難しいですが、なれてきたら楽しいです。
2次試験の当日、面接では、どのようなことを聞かれましたか。
面接官から質問される前に、まず「今日はリラックスして質問に答えてください」といわれました。
以下【質問】→【大まかな回答】
(1) 【まずはじめに、なぜ関西学院大学か、なぜ商学部か、そして将来の夢を聞かせてください】→【なぜ関西学院大学にしたかというと、将来は公認会計士になりたく、そして、その公認会計士になるためのサポートが充実しているのが「関西学院大学の商学部」と思ったからです。また、関西学院大学の持つ、エクステンションプログラムやMDS制度を積極的に利用して、幅広く、そして深い理解を、関西学院大学商学部で学んでいきたい】
(2) 【(提出した書類について)中学校卒業が3月、ニュージーランドの高校の入学が2月となっていますが、これはどういうことでしょうか】→【中学校を卒業したのは3月ですが、卒業の一ヶ月前にはもうニュージーランドの学校に入学しました。書類上は重複していますが、ニュージーランドに行ったのは1月下旬、そして、日本の中学校の卒業式には出席していませんが、卒業は3月ということになっています】
また、それからニュージーランドの滞在経験に基づいた質問をいくつかされました。詳しい内容は忘れました。というのも、面接官、私ともリラックスしていたので、はじめの二つの質問の後は、雑談みたいになっていたからです。(たしか「ニュージーランド生活で一番困難だったこと」「ニュージーランド生活で何を学んだか」をいうような質問だったと思います。
帰国生徒入試で得たもの
帰国生入試の対策を行うことで、ご自分の中にどのような変化がありましたか。
この質問は難しい・・・。変化は特になかったと思います。私にとって、この入試方法は日本の高校生にとっての一般入試のような感覚です。
洋々について
洋々はどのように知りましたか?
母が私に洋々を紹介してくれました。
洋々のどのような点が良かったでしょうか。
・一対一で、自分にあった対策ができること
・サポートがしっかりしている点
・とてもフレンドリーな点もよかったです
これからの受験生へのアドバイス
海外の高校にいる方は、帰国生入試を受験することをおすすめします。推薦入試も受験可能な学校も多いですが、一般的に帰国生入試に比べて、提出物等が多くなります。なので、まずは帰国生入試を受験できる資格があるのであれば、帰国生入試をメインに受験してみてはどうでしょうか。
合格体験記
留学最初の2年間は主に学校の成績を伸ばすように心がけました。留学当初は、中学校の時の英語の成績がよかったにもかかわらず、現地での日常生活に支障が出るくらい英語が話せませんでした。なので、留学初年度は、授業でわからない単語(一日数十個ほど)を放課後に単語帳に記入し、大まかな意味をその単語帳に書き入れていきました。そうしていくうちに、半年たったぐらいから授業にもついて行けるほどの英語力をつけることができました。
日本からのニュージーランドへの留学生の中には、初めのうちは外国人向けの英語の授業(ESOL)をずっと受けるという人もいるみたいですが、英語というものは現地の生活を通して学んでいくものです。よく使う単語・文法はそれを聞いていくうちに、自然と身につきます。また、英語がわからなくても、現地の学校の普通のクラスを取ることによって、現地の友達もできます。たとえ授業について行きにくくても、授業中にわからない単語を単語帳に記入する、きれいにノートに板書する、わからなくてもとりあえずやってみることで、学校の先生方の評価が高まります。まずはやってみることが重要です。
帰国生入試対策の小論文は、まずは自分が思っていることを正確に日本語で書けることが重要です。英語と日本語で、小論文の決まりに違いがあります。日本語で小論文を書かないといけないのであれば、原稿用紙の使い方から復習することを強くおすすめします。それができれば次は漢字です。これは数週間で漢字力が戻るというものではありません。受験の一年前を目安に、毎日少しずつ、漢字の復習をしてください(私は受験の一ヶ月前から始めましたが、それは十分ではありません。実際、試験の本番で二カ所ほど、漢字が書けませんでした)。
面接に関しては、自分の個性・考え方・経験をアピールできる絶好のチャンスです。これは人それぞれやり方があるので、自分で自分を見つめなおし、自分を理解するところから面接対策をしていくといいと思います。
ではみなさん、がんばってくださいね!
どうも有り難うございました。岡本さんの今後のご活躍を、洋々のスタッフ一同、心よりお祈り申し上げます。