海外在住経験を活かす大学受験 ~さまざまな選択肢
一口に海外在住経験といっても、幼少の頃に住んでいた、高校で1年間留学した、海外の高校を卒業した、等、様々な形があると思います。日本の大学にも帰国生を対象としたいろいろな種類の入試がありますが、海外在住経験の内容によって受験できる学校は変わってきます。たとえば、海外の高校を卒業するといってもそれが日本の教育制度に基づいた学校なのか、あるいは、海外の教育制度に基づいた学校なのかによって、受験できる方式は変わってきます。海外在住経験で培った英語力を活かして一般入試で勝負するという手もありますが、より直接的に海外在住経験をアピールする入試として以下のような入試の形態があります。
1) いわゆる帰国生入試
「海外において外国の教育制度に基づく高校で最終学年を含め2年以上在籍し卒業(見込み)」というのが一般的な条件になります。早稲田、慶應の帰国生入試は学部による細かい条件の差はありますがだいたいこのような条件になっています。「海外において」なので日本国内のインターナショナルスクールを卒業した方は対象に含まれません。ただし、ICUの帰国生特別入試のように同じ帰国生入試でも日本国内のインターナショナルスクールの卒業生に出願資格がある場合もあります。SAT等の標準テストを含めた書類審査や面接が課される場合が多くなっています。早稲田のように個別の試験が課されることもあります。
2) 一般的なAO型入試
主に日本の高校生あるいは卒業生が対象ですが、多くの場合、海外の高校卒業者にも出願資格があり、志望理由書等の書類や面接で海外経験をアピールすることができます。大学学部によっては、小論文が課されることもあります。慶應総合政策学部・環境情報学部AO入試、慶應法学部FIT入試、早稲田政治経済学部AO入試などが該当します。
3) 主に帰国生対象のAO型入試
日本の高校出身者に受験資格がある場合もありますが、人数的に帰国生の割合が多い試験です。書類をすべて英語で準備し、面接も英語で行われることが多くなっています。大抵の場合、9月入学のオプションが用意されています。このタイプの入試ではTOEFLやSAT等の標準テストが課されるのが一般的です。早稲田国際教養AO入試(9月/国外)、上智国際教養AO入試などが該当します。
4) 特別プログラム入試
最近になって増えてきた英語の授業だけで行われる特別プログラム用の入試です。出願プロセスは基本的にすべて英語で、SATやTOEFL等の標準テストが課されることが多くなっています。書類として、EssayやRecommendationを用意する必要があります。基本的に9月入学です。慶應環境情報GIGAプログラム、早稲田政経EDESSAプログラムなどが該当します。
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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。