第68回:オレ流・英語の勉強法(その2)

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前回(http://you2.jp/ao/fune_067.htm )は歯磨きのように習慣化するタイプの勉強法を紹介しました。しかし一方で、「コツコツやるのはどうも苦手…」という人は多いと思いますし、ときには腰を据えてガッツリ取り組むことも大切です。

自分の場合は、「基本例文集」というものを使いました。英語を使う上で必要不可欠な文法事項や慣用表現、単語、熟語などがまんべんなく盛り込まれており、ある程度の数も収録されているので、非常に便利です。

受験勉強においては、こうした基本例文集は「英作文対策」として用いられることが多いのですが、結局英語を話す際にも、多くの人(感覚的に喋れてしまう帰国子女は除く)は頭の中で英作文を行っていると思います。「えーっと、あの単語なんていうんだっけ」「”~に関わらず”って、英語でなんて言うんだっけ」言いたいコトが、言えない。言い方がわからない。英語が話せないメカニズムは、いたってシンプルです。言いそうなことの型だけでもあらかじめ用意しておき、スラスラと出てくるようになれば、あとは単語を差し替える程度で済みます。

基本例文集にも本当にたくさんの種類があり、もちろん個人の好き嫌いもあると思うのですが、僕のオススメは「ドラゴンイングリッシュ基本英文100」(講談社)です。なにが良いって、例文の数が100個しかないこと。この100個を、とにかく丸暗記しました。和文を聞けば英文が、英文を聞けば和文が咄嗟に出てくるくらい、難しい理屈は全部抜きにして、ただひたすら復唱し、覚えるのです。覚えるのは苦手な人でも、100個なら、意外といけます。

それまでは会話になると、途切れ途切れに” ~ is important.”しか言えなかったのが、”It is difficult that ~”と咄嗟に出てくるようになったり、なにより会話が「続く」ようになる。その感動といったら、ひとつ大きな壁を超えたような気になります。ジャパニーズイングリッシュだろうが何だろうが、会話する上では〈テンポよく話せる〉ことが大切。そんな風に割り切って、お経のように唱えていました。

更新:2011-07-25
慶應義塾大学 環境情報学部 水谷晃毅