第77回:韓国で感じたこと(その4)

未分類

前回の連載(http://you2.jp/ao/fune_076.htm )でも少し触れましたが、政府が主催するフォーラムや国際交流事業において、その参加国がどのようにして決められているかは、ほとんどの場合謎に包まれています。ただ、世界各国の青年たちが集まり「交流する」場である以上、外交的な狙いは少なからずあるだろうな、というのが個人的な予想です。未来の外交を見据えて、国としても有益な相手を選んでいる気がします。

たとえば今回のフォーラム中では、「韓国のプロモーション活動」のように感じる場面に何度も遭遇しました。まさかスケジュールに「遊園地訪問」が含まれているとは思いもしませんでしたし、市内視察(という名の実質フリータイム)の時間も結構長く取られていました。韓国政府側の思惑として、少しでも多くの参加青年たちに楽しんでもらい、韓国に対してプラスの印象を持たせたかったのではないかと思います。このスケジュールの組み方に対して「ディスカッションの時間が少ない!これではフォーラムじゃない!」と嘆く参加青年も少なからずいましたが、その反面、自由な交流の時間が多く取られていることによって参加青年同士がお互いのことをよく知り、仲を深めることができました。

そうした個人同士のつながりは、ときには国同士の関係性にも影響を及ぼします。昔、ブッシュ大統領と小泉首相がお互いをファーストネームで呼び合っていた、というのは有名な話。国のリーダー同士も、個人として友好関係を築くのです。もちろん、フォーラムの内容や成果も大切。ですが、以前紹介したミンスーの言葉にもあるように、個人レベルでそれぞれのステレオタイプを壊すこともまた、私たちユース世代の議論や交流に求められていることなのかなと感じました。

更新:2011-09-24
慶應義塾大学 環境情報学部 水谷晃毅