第78回:今年は「仕事」として
先週は、第24回「世界青年の船」事業の日本参加青年向け事前研修がありました。
僕が参加したのが第22回だったので、参加青年として同じ場に行ったのはちょうど2年前。当時は、まだハタチになったばかりの大学2年生。月日の流れを感じます。
去年の第23回の事前研修には、ボランティアスタッフ(実行委員)として少しだけ顔を出しました。たしか、2日前くらいまでヨーロッパを周遊していて、この研修に合わせて帰国。無茶な日程を組んででも帰ってきたのは、自分の経験を少しでも後輩たち(後輩と言っても、実際には年上の方もたくさんいるのですが)に還元したいという思いと、次の代の参加青年たちに会ってみたいという、単純な楽しみがあったから。毎年、全国各地から選ばれた、本当に個性的で面白い人たちが集まってきます。
今年は、この事業を運営しているとある団体で非常勤職員として働かせてもらっているので、この研修にも「仕事」で参加。資料等の作成、ボランティアスタッフの募集など、ボランティアのときとは比べものにならないくらい、事前の準備が大変でした。当日は無線機をつけて、会場を行ったり来たり。(そのため残念ながら参加青年たちとあまり話す機会がなかったので、今度ゆっくり食事にでもいきたいと思っています。)
3年間同じ事業に関わっていても、参加青年、ボランティアスタッフ、そして非常勤職員と、立場が変われば、見える景色や考えることも変わります。年が経つにつれて関わり方を変えるのが、個人的にも性に合っているのかもしれません。小学校の頃から続けている空手にしても、近所の道場、中高の部活、大学の体育会、そしていまはなんちゃって指導者まで。所属する組織も立場もさまざまです。日本一とか、そんな大した成績は結局残せなかったのですが、ひとつの物事を小さい頃から細々と続け、その過程でいろんな立場から関わらせてもらっているのは、本当に幸せなことです。まわりの人たちへの感謝と、たとえ少しずつでもお返ししていくことを、忘れないようにしたいと思います。
この「世界青年の船」事業にも、空手と同じように、できるかぎり長く関わっていきたい。改めて強くそう感じた、一週間の研修でした。
慶應義塾大学 環境情報学部 水谷晃毅