第103回:東南アジアの車窓から(その1)

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いま、カンボジアを走る長距離バスの車内で、この文章を書いています。
アンコールワット遺跡で有名なシェムリアップから、はるばる首都プノンペンへ。6時間かかると言われたけれど、実際はもう少しかかりそう。一応エアコンはきいているので、このまま揺られていれば、大きなハプニングもなく(道はデコボコで、車内はかなり埃っぽいですが)無事に着きそうです。

先週からはじまった、会社の同期との東南アジアぶらり旅。「会社の同期と」なんて言うと、なんだか出張のような響きがするけれど、今回の旅のメンバーは全員まだ入社していません。俺以外の二人はそれぞれ5月と6月入社。そして俺は、7月入社。3人揃って、機内で配られた入国書類の職業欄にはドヤ顔で「Unemployed(無職)」と書きました。結構複雑な気分でしたが(苦笑)、本当のことなのでしょうがない。学生でもなければ社会人でもない、微妙な身分なのです。

「どっか南のほう行かない?」と同期から電話がかかってきたのは、ちょうど4月の上旬。どうせ行くならと、15分協議した末に東南アジア行きが決まり、ホテルや飛行機の予約も3人の鮮やかな分業のおかげで、光の速さで終了。手前味噌ながら、これからの仕事のスタイルにも通じる圧巻のスピードだったと思います(残念ながら誰も見てなかったけど)。しかしそのスピードの裏側には、出発する空港を当日まで間違えていたり、日程を一日分少なく見積もっていて離陸30分前に宿を取り直したりといった、「要所での適当さ」もちらほら…。個人的には「ハプニングも旅の醍醐味」なのであまり反省はしていませんが、仕事ではそうならないよう、気をつけたいと思います。

カンボジアの前に訪れたタイでは、ムエタイを観たり、バンコクでインターン中の別の同期とも再会しました(彼も僕と同じ7月入社)。男4人まさかのバンコクで同期会だったのですが、面白いことに、同期なのに全員歳が違うのです。当然トークバラエティも豊富で、飽きることなくひたすら喋る、喋る。多様性を大事にするうちの会社らしい光景で、こんな尖ったメンバーだらけの環境で仕事をするのが、待ち遠しくなりました。