第105回:ニートライフ

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まわりの人たちからことごとく聞かれる、この質問。
「実際、最近なにしてんの?」
7月まで期間限定・ニートのやつが、いったい何をして毎日を過ごしているのか。そりゃあ誰しもが気になるところだろう。そこで今回は、この質問に答えてみたい。

まず、旅行。これは前回も書いたけど、せっかくまとまった時間があるので、ふらっと旅へ出る。ちなみに東南アジアから帰ってきたいまも、実家のある千葉を離れ、西日本をまわっている。大阪、兵庫、香川、高知、京都、福岡…。これを言うとすごくビックリされるんだけど、僕はいままで京都に行ったことがない。これだけあちこち海外に出掛けているくせに、だ。外国の人と話すと京都や奈良については話題にのぼることも多いし、せっかくだからこの機会に、どうしても京都だけは行っておきたかった。
そのほかの都市については、特に何が見たいというわけじゃなくて、各地に住む友人や船の仲間たちに会いに行く(そして泊めてもらう)。毎回の旅でつくづく思うのは、「人と会うことが、自分にとって一番の旅の理由」だってこと。ちなみに、香川に知り合いはいない。「本場の讃岐うどんを食べる」という、ただそれだけのために立ち寄る予定。

旅以外にも、いろいろやっていることはある。ここ一年くらいちょくちょくゴルフをしているので、最近は時間があることのをいいことに、天気のいい日は朝から実家近くの練習場に通っている。その様子を見ていた親父(ギリシャ人の”オヤジ”ではなく、日本人の”実父”ね)が、急に仕事の休みを取ってきたもんだから、この間は平日の午前中に男二人でコースをまわった。18ホール、昼食つきで一人4000円。さすが千葉だけあって、めちゃくちゃ安い。そしていわゆる「親孝行」ってやつを、一応した気になってみる。支払いは、もちろん親父持ちだけど。

あと、本をたくさん読んでいる。人からおすすめされたものを中心に、文字通り「読み漁る」感じ。多い日は、一日で3〜4冊くらい読む。新聞も、端から端まで読む。いろんな人のブログも読んでいる。こんなに読みふける生活は、いままでにはなかったことだ。本を読むのは風呂の中か寝る前にストレッチをしながら、とほぼ決まっていたし。なんだかんだ、ビジネス書や業界本を読んで勉強もしている。こんなにしっかりとインプットの時間が取れるのは、ニートならではだと思うから。

その他にも、料理したり、ジムにいったり、地元の友達と飲みにいったり。YouTubeをぼんやり観ていて、横に出てくる関連動画を辿っていき、気づいたら一日が終わっていた、なんて超充実な日もあった(※最近は「リア充」に対して「ネット充」という言葉まであるらしい…)。まわりからは「廃人だな」なんて笑われることもあるけど、やってみると、廃人生活も案外悪くない。なにより、朝起きて「さぁ、今日はなにをしようかな」って思えるのが、すごくいい。会いたい人に、ふらっと会いに行ける。好きなことを、好きな時に、好きなだけできる。そろそろ貯金残高がヤバくなってくる頃だけど、7月の入社日までは、たとえ借金してでも、この生活をとことん楽しんでやろうと思う。

更新:2012-04-28
慶應義塾大学 環境情報学部 水谷晃毅