第106回:ゴールデンウィークin高知

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4月の終わりから、西日本をふらふらしている。大阪では世界船の仲間たちに会い、神戸でも世界船の仲間たちとゴルフやテニスをして汗を流し、香川では本場のうどんを食べて、あまりの美味しさにうっかり大盛りを「おかわり」しそうになった。そんなこんなで迎えた、ゴールデンウィーク。今年は、坂本龍馬で有名な高知県にやってきた。

今回高知を訪れた理由も、いつも通り「世界船の仲間がいるから」。会いたい人がいるから、会いにいく。前回の連載でも書いたけど、旅の一番の目的は「人」なのです。
そいつに会うために、神戸からフェリーではるばる海を超え、香川から今度はバスに揺られ、半日がかりでようやく高知駅に到着。地図上で見るより、ずっと遠かった。さらに、高知駅から友人宅まで電車に乗ろうとしたら、一時間に一本、車両も一両だけしかない。おまけに切符は車内で回収されるしで、あたふたする自分。まわりの人に聞こうにもなんだか恥ずかしくて聞けず、結局見よう見まねで切符を運転手さんに手渡してみた。なにも言われない。そしてそそくさと、電車から降りる。「はじめてのおつかい」並みの緊張感だった。

さて、高知で特筆すべきは、その食べ物。新鮮な海の幸に恵まれているだけあって、とにかく出てくる料理がみんなウマい。これはもう、日本中の人に声を大にして言いたいレベルだ。鰹の塩たたき、ウツボの唐揚げ、エイヒレの網焼き、鯖の焼き寿司…。料理の名前をこうして書き並べるだけでも、味がよみがえってきて、うっかり油断するとよだれがこぼれ落ちる。さらに、この料理たちと一緒に飲む地酒もまた美味しい。豊かな自然に囲まれ、空気と水が澄んでいるからこそ、だろう。さらにさらに、「味噌カツラーメン」というボリューミーかつジャンキーな名物まである。これも予想を裏切らず、うまかった。このまま書き続けるとお腹が空いてしまうので、これくらいにしておこう。

高知県は、まさに老若男女が楽しめる「食の都」だ。社会人になったら、美味しい海の幸を食べにふらっと高知を訪れる、なんて大人な旅行もしてみたい。格安航空会社のみなさん、どうかお願いです。「高知—羽田」便をつくってください。

更新:2012-05-14
慶應義塾大学 環境情報学部 水谷晃毅