今回はいつもと少し趣向を変えて、僕が普段旅をするときに使っている「移動手段」について書いてみようと思う。

まず、海外へ行く場合。個人的によく使うのは「エティハド航空」（http://www.etihadairways.com/ ）。潤沢なオイルマネーを背景に設立されたアラブ首長国連邦（UAE）の航空会社で、機内設備・サービスともに質が高い。その分、料金もちょっと高めだけど、ヨーロッパへの長距離便は飛行時間も長いし、少しでも快適に行けるのであれば十分オトク感はある。その上、エティハドはANAとマイル提携しているので、乗った分だけANAのマイルがどんどん貯まる。僕も一昨年くらいから意識的にエティハドを使いまくっていたところ、韓国かシンガポールあたりなら余裕で往復できるくらいのマイルが貯まっていた（ヨーロッパ便だと距離も長いので、一気に稼げるのである）。もうひとつの利点として、エティハド航空はアブダビ経由の便が多い。大体いつもヨーロッパ方面にいくときは、アブダビで途中降機して空港の外に出て、現地に住んでいる「世界青年の船」の仲間たちと会っている。コーヒーを一杯、夕食を一緒に食べるだけでも、楽しいひとときだ。おかげで、パスポートはUAEのスタンプだらけ。途中降機してもチケットの値段は一緒だから、一度の旅で二度美味しい、というわけです。

次に、国内を移動する場合。学生の移動手段と言えば、夜行バスが一般的。最近ではバス会社もいろいろあって、競争激化によりそれこそバスの種類も様々なんだけど、僕のおすすめは「ウィラートラベル」（http://travel.willer.co.jp/ ）。ここは座席（シート）の種類が豊富で、2010年にグッドデザイン賞を受賞した「コクーン」、飛行機も顔負けの「ビジネスクラス」などがある。充電コンセント、無料Wi-Fi、映画も観れちゃう個別テレビ、ゆりかごリクライニング…etc。バスとは思えないほどの充実ぶりで、とにかく快適。さらに特筆すべきは、「ゴールド会員」という制度。一年間に５回以上利用するとゴールド会員になり、当日に空席さえあれば「無料」で座席タイプのランクアップが可能。これが本当に、すぐれものなのです。予約の時点では一番安い（東京・大阪間で3000円くらいの）席を買っておいて、当日の朝一で「コクーン」や「ビジネス」に無料ランクアップ。これで、格安かつ超快適な移動ができてしまう。こんなに良いこと尽くしなのに、「会員」という響きが何となく面倒な感じに聞こえるのか、世間では意外と知られていない。もったいないなあ…と思う。ウィラーのゴールド会員、超おすすめです。

他にも、今回の西日本ぶらり旅ではLCC（格安航空会社）の代表格「Peach」や、「スターフライヤー」にも乗ってみた。チェックインカウンターや手荷物検査場が、空港ではなくなんと目の前のショッピング施設の中にあったり、機内で出てくるコーヒーのサイズがめちゃめちゃ小さかったり…。各社それぞれ工夫を凝らしていました。そんな違いに注目して、あえていろいろ試してみるのも、旅の楽しみのひとつかもしれませんね。