第27回:2年修了

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こんにちは。
先日、ようやく試験が終わり、一足早く春休みを迎えました。
逆に皆さんは、そろそろ試験がやってくるところですね。

今、受験生のみなさんは非常に士気が高いかと思います。この大学にどうしても入りたい。
そういった気持ちが最大にあるかと思います。
是非、その気持ちを大切にしてください。というのが僕からのアドバイスです。

というのも、僕はその気持ちを入学後すぐに忘れてしまったからです。おそらく、
大学生のほとんどが通る道だと思うんですが、1年生の4月、入学直後ってすごい意識高いんですよ。勉強するぞ!と。
でもオリエンを経て、そういう気持ちは薄らいでいく。なぜなら、先輩が楽な授業、楽単の存在を教えてくれるから。
僕は入学当時、自分の中の想像と現実の大学の様子のギャップにびっくりしました。
ちょうど僕の代は震災があった直後ということもあり、問題意識を持っていて、
学問に対して意識が高い人が多かったと思います。その中、いざ大学の門をくぐると、
どうやら大学生の頭の中にはいかに楽をして単位を取るかという考えしかないらしい。
そういう環境で生活していくと、結局自分も勉強から次第に遠ざかっていく。
そして、試験前に焦って勉強して、何かを学ぶというよりも、単位を取得することを最大の目標としてしまいます。
これじゃあ、何のために高いお金を出して高等教育を受けているのかがわからない。

いま現在、およそ2人に1人は大学に進学しているそうです。一方で、50年前はというと約13%です。
つまり自分の高校のクラス40人から5人ぐらいしか進学しないんですね。
そういった時代の大学がどういった場だったのか僕にはわかりませんが、きっと今よりも「学ぶ意識のある者」が多かったんだろうな。

まだ試験を受けたばっかりで成績はわかりませんが一応、これで2年生は修了したはずです。
慶應ではほとんどの文系の学部は3年生からは本キャンパスである三田キャンパスに移ります。
3年生になったら、きちんと学び取ろうと思います。

受験生のみなさんは、大学に入ることを最終目標にしないでください。
大学に入って何をしたいか。それについて考えてみてください。

更新:2013-02-01 慶應義塾大学 経済学部 大塚 拓也