第319回:男三人山梨旅①

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もの凄く行動力はあるけれど、計画性がまるでない。おそらくこれが、僕の余暇時間に対するスタンスだ。

ある程度の時間がポッカリ空くと、とりあえず何かしたくなる。でも特に「これだ!」というものが思い付かないから、適当にどこかへ行ってみたり、誰かを呼んでみたりする。何をするかは、どこかへ行ったり、誰かを呼んだりしてから考えればいい。いちおう断わっておくが、これはあくまで余暇時間の考え方であって、日常生活では計画性も持っているので心配なく。

この前の月曜日、3連休の最終日、柔道部の仲間2人と、思い付きで山梨に行ってきた。この日は練習が午前で終わり、午後が丸々空いたのだ。とても天気が良くて、このまま昼寝して、適当な夜飯食って一日が終わるのは何かつまらないなと、山梨学院大学出身の同期“K”の部屋でダラダラ喋っていて思い付いた小さい旅である。Kとしては大学4年間を過ごした地への里帰り的な意味もあったろうが、もちろん山梨学院大学に練習や遊びに行くわけではない。純粋に「そっちの方に行けば何かあるでしょう」精神だった。そんな面白くなるかも分からない旅に付き合ってくれそうな後輩Nを半ば無理やり仲間に加え、13時半過ぎ、僕の車で目黒を出発した。

ドライブはこの上なく順調で、渋滞は一つも無い。助手席に座ったKがiPodを操作し選んだ曲を、少し大きめ音量で流す。僕とNその曲の知っているフレーズを適当な歌詞で口ずさむ。Kだけはしっかり歌詞を調べて完璧に歌おうとしている。変な拘りのある奴だ。外気は少し暑かったけど、窓を開けて、海の日らしい湿気たっぷりの風を全身で感じる。その道中で、具体的な目的地&やることを気ままにリストアップ。パワースポットに行く、Kが大学時代に通った美味しい店を回る、桃狩りをする、温泉に入る、といったところだ。順番は適当だが、昼飯も食わずに飛び出してきたから、とりあえずお腹に何か入れておこうと最初の目的地はKお勧めのうどん屋&つけ麺屋に設定した。何でも山梨の方は“吉田のうどん”ってのが有名らしい。

八王子ICを過ぎてしばらくの辺りから、逆車線が渋滞し始めた。中央道登り線である。横目で追っていると10㎞くらいずっ~と車が詰まっている。3連休最終日として当然の現象だが、何も考えずに飛び出してきた我々は少しビビる。帰りは遅めの時間に設定することで渋滞を回避しようと決めた。

一宮御坂で高速を降り、甲府方面に車を走らせる。目黒を出発してから70分くらい。良いペースだ。そこから15分ほどかけて、山梨学院に近い目的のうどん屋に到着するが、開店しておらず。仕方なくうどん屋第二候補、つけ麺屋、うどん屋第三候補と回るも、どこも開いていない。たぶん日にちと時間が悪いのだ。個人の民家でやっているような小さなうどん屋、3連休はみんなと同じで休みにしてしまうことが多い上に、午後3時はだいたい昼と夜の営業の合間である。                  (つづく)