第322回:講道館杯

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今月12・13日、千葉ポートアリーナで開催された講道館杯に出場した。講道館杯とは、体重別日本一を決める30人ほどのトーナメント戦だ。インターハイ・学生大会・実業団大会の上位者や、前年の本大会ベスト8以上・全日本強化選手シニア以上などが出場できる。この大会で上位に入れば全日本強化選手に選出されたり、12月の東京グランドスラムや来年春の体重別選手権への出場権を得る。要するに大きな舞台で活躍するための登竜門的な大会だ。

ちなみに僕は今年、実業団3位の枠で出場した。大学一年生から、階級を跨いだりしながら、なんだかんだで7回目の出場だが、今までの最高順位は5位。毎度のことながら今回も「今年こそは!」と意気込み、「自分の納得できる身体作り」をスローガンに万全の準備をして臨んだ。

結果は二回戦で実業団大会の時と同じ相手に優勢負け、去年と同じベスト16。強化選手への復帰はおろか、来年の出場権も得られず、間違いなく情ない結末である。

試合を振り返ってみると、今回はスローガン通りの状態で畳に上がることが出来たと思う。小さい怪我は別として、特に大きな故障もなく、柔道の練習はもちろん、かなり走り込んで下半身は安定していたし、ウエイトトレーニングで色々な筋肉もたくさんつけた。その練習量で得た「自分の納得できる身体」のお蔭で、不安や後悔もなくメンタルも充実していたと言える。

 

万全の状態で臨んでも駄目だったということだ。それでも試合を具体的に思い起こすと、ほんの少しの差だったように思えるのだ。どこかが一歩違っていれば上にいけたんじゃないかと思えてしまうのだ。我ながらホントにどうしようもない夢想家である。