第350回:膝事情

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今月初めに左膝を怪我した。内側靭帯2度の損傷だ。今月の記事の大半がこの怪我のことに関してになり申し訳ない。合宿にも行けない、練習もできない、トレーニング以外に特に何も出来ず、ここに書くような面白いことがなかなか起きない毎日なのだ。

さて、僕の膝に話を戻す。もともと僕の左膝はあまり優秀ではない。高校1年の金鷲旗で後十字靭帯を断裂して、高校2年生のインターハイ予選で内側靭帯を痛めている。だから今回、膝を怪我するのは9年振り3度目なのだ。怪我をした時は「またやってしまった」という感覚があったけれど、そう考えてみると逆にずいぶん久しぶりの故障だ。ずっと重量級で戦ってきた俺の左ひざはよく頑張ってくれている方だ。

 

膝の怪我って、復帰してからも恐怖心が付きまとう分、完全に気にならなくなるまで結構時間がかかるものだ。高校時代はそれにとても苦しめられて、焦りながら毎日を過ごしていた。その焦りに身を任せ、無理やり試合に出たりもした。今でもよく覚えている。

ただ今回の怪我に関してはそれほど焦っていない自分がいる。もちろん直近に大事な試合がないことが一番大きな理由なんだけど(高校時代は一年中常に大事な試合を控えていたものだが)、それ以外にもしっかり休む大切さやまとめてトレーニングをする必要性が最近やっと分かってきたのだ。大人になったのだ。今週やっと安静期間が終わり、正方向への負荷を掛けること(スクワットやレッグカール)や走り込みの許可が下りた。こうなったらもうメチャクチャに筋肉を付けるしかない。

最近の僕は、毎日毎日ジムに入り浸って、普通の人には理解し難い量の汗をまき散らしている。そこのジムの主のような存在になってきている。柔道が出来るようになるまであと2~3週間、もうひと頑張りして怪我する前以上の身体を持って復帰したい。