第351回:平和カップ

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今月最後の日曜日は広島で開催された平和カップに行ってきた。本来は一部の副将で出場する予定だったが、怪我のせいで今回は選手としてではなくサポート役として同行した。毎年書いているがこの平和カップは、実業団と大学を対象としたオープン大会だ。非公式戦ながら毎年、結構なチームが出場してくる決して「平和」ではない大会である。

結果、一部は準決勝で旭化成に1-0で惜敗し3位、二部はいくつもの微妙な勝負をものにして見事優勝。一部は残念だったけど、二部のおかげで後味よく広島を去ることが出来た。

 

今回の試合で我が柔道部の先輩二人が柔道を引退した。僕の2つ上と4つ上の先輩だから、実業団でそれぞれ5年間と7年間頑張ってきた人たちだ。さらに言えばその4つ上の先輩はパーク24柔道部創部一年目の選手である。まだ先行きの見えないこの柔道部を支え、盛り上げてきてくれた第一人者なのだ。その先輩たちは二人とも二部に出場していたから、有終の美を飾ったと言える。そういう意味でも、気持ちのこもった胸の熱くなる大会だった。

表彰式後、選手みんなで引退する二人を胴上げした。そんなに重くない先輩たちを我々が全力で放り上げれば、当然普通のそれとは比べ物にならないほど高く舞い上がる。空中高く飛ばされた二人は、予想以上の滞空時間に手足をバタつかせて恐怖心を露わにしていた。しかも何となく雑な人間の多い柔道部、上げるだけ上げた先輩のキャッチはとても疎か。そんなふうに雑に扱われるところからも「優しい先輩たちだったんだ」と見えて楽しかった。

二人とも、お疲れさまでした。また違う道で頑張りましょう。

テスト

胴上げ青木2