第374回:沖縄旅行③

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初日で痛い目にあった我々は、2日目はちゃんと防護ネットで守られている海で泳ぐことにした。ネットで調べた、島の東側の「あざまサンサンビーチ」というところ。あまり人が多いのは嫌だからと、午前中一番で乗り込んだのが功を奏し、ネットで区切られてはいるものの、ほぼ貸し切り状態の海を思う存分味わってやった。

 

この日の午後は、ホテルの近くの博物館でやっていたチームラボの展示を観に行った。前日の夜、ホテルの周りをブラブラしている時にたまたま見つけたのだ。チームラボとは、テクノロジーとアートを組み合わせた作品を作成している会社で、最近よくテレビなどで特集されている人気者だ。僕もテレビで彼らのことを知って、観に行ってみたいなぁと思っていたので、今回はちょうど良い機会だった。

今回の展示は、光る滑り台や光るボール、光るブロックなどなど、どちらかと言えば子供向けのものが多かったが、その中に、水槽を模した大きなスクリーンに、自分たちの書いた動物をスキャンして泳がせることのできるコーナーがあった。我々は、もちろんクラゲの絵を描いた。前日身をもって味わった毒々しさを、出来る限り表現してやった。絵をスキャンするところの係員にそれを渡すと、僕の顔と絵をチラチラと交互に観ながらニヤニヤを抑えているようだった。水槽の中で、子供たちの書いた下手クソで明るい色の魚たちに囲まれたそのクラゲは、ひどく禍々しく見えた。

 

今回の旅を振り返って。まず、日産ノートはなかなか良い車だった。パワフルで、低燃費で、静かで、ハンドルも軽かった。また借りようと思う。

また、全日程を通じて天気に恵まれた。たまにザッと通り雨が降ったけど、ほぼ快晴。日頃の行い、である。でも僕の記憶にあった沖縄に比べると今回はだいぶ涼しかった。いつも7・8月に来ていたのかな。日差しもさほど強くなく、日焼けで皮が剥けることもなかった。真っ黒黒助になって、東京に帰ったら“沖縄行ってきた感”を前面に出してやろうと思っていた僕にとっては少し残念だった。

最後に。沖縄って、特別ここでしか食べられないものがあるわけではないし、観光する箱もの的場所がたくさんあるわけでもない。だから本島には一度行って一通り観て、沖縄の複雑な歴史と現実を見て心に刻んだら、あとは離島でゆっくりのんびりするのがよい。人の少ない、何もない離島でぼんやり過ごせれば最高だ。次は絶対にとんでもない離島に行ってやる。(もしかしたら子供の頃行ったことがあるのかもしれないが・・・なにしろ覚えていないので・・・。)