第404回:全日本実業団団体戦

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今度試合に出る。6月10日、福岡の久留米で開催される全日本実業団団体戦だ。言わずと知れた実業団日本一を決める大きな大会。しかも僕が出場するのは一部のトーナメント。第一線を引退して2か月、趣味の柔道プレイヤーになった僕としては極控えめに言ってかなりハードな試合になりそうだ。

なぜそんなちゃんとした試合に、増して一部トーナメントに出場するのか。一言で言うと人数合わせだ。パーク24柔道部の人数だと、一部に2チーム、二部に1チームの3チームを作ろうとすると、どうしても一人二人足りないのだ。そこで、僕みたいに最近引退した若手OBを起用してチームを完成させ、試合に出場するのだ。

パーク24の正式な柔道部員の場合、こういうちゃんとした試合の時はおよそ一か月間の強化期間が付与される。強化期間中は出社が完全に免除され、一日中練習に充てられるのだ。しかし僕みたいに引退した身分の者にそんな期間は当然与えられない。毎日、普通のサラリーマンとして全日出社だ。だから今回の試合はぶっつけ本番の大一番になる。何の準備もしないで試合に臨むなんて、人生で初めてだ。

きっと想像した以上に身体が動かないんだろうな。でもそうやって何も背負っていない分、誰からも特に期待されていない分、プレッシャーは無いんだろうな。趣味柔道プレイヤーとして精いっぱい楽しんでこれたらいいな。

 

でも、私生活、特に仕事に響くような怪我だけはしないようにしないといけない。そう考えると、なんだか少し怖くなってくる。やっぱり柔道って危険なスポーツなんだ。趣味には向いていないな。