第405回:BBQ①

Pocket

前回の記事に書いた通り、僕は6月2週目の全日本実業団団体戦に、パーク24一部Bチームの一員として出場する。

そんなわけで、この前の良く晴れた土曜日の昼下がり、同じチームのみんなで団結式をした。団結式なんてカッコ良い名前でみんな集まったけれど、実際にやったことは何のことはない、いつもの仲良しメンツで、バーベキューをしただけだ。場所は寮の近くのビルの屋上にある貸しバーベキュー場。貸しバーベキュー場だから、コンロだの炭だの、トングだのクーラーボックスだの、設備的なものは全部用意してくれる。頼めば、すぐ始められるよう火起こしまでしておいてくれる。僕らはただ、食べるものと飲むものを持参して、予約した時間にその場に行って好き勝手やればいい。なかなか上手く行かない火起こしなども含めてバーベキューの楽しみと言えなくもないが、まぁやっておいてもらうのも悪くない。とにかく楽だし、お腹を空かせて集合した僕らにとってはありがたかった。

 

この日の食材は、業務用スーパーで買った焼き肉用の肉(豚・牛)、大きなステーキ肉、ハンバーグ、ハンバーグを挟む用のバン、焼きそばといったところ。飲み物は知人から頂いたビールを少々と、メンバーが適当に持ち寄った焼酎やら何やら。

ハンバーグに関しては、メンバーの一人で僕の同期の奴の、インスタ映えするハンバーガーを作りたいという強い要望から、わざわざ手ごねで作ったのだ。もちろんバーベキュー場に着いてからこねるのは大変だから、買い物してから予約時刻までの間に僕の家に集合して、一から作った。

僕の記憶が正しければ、僕は一からハンバーグを作ったのはこれが初めてだ。部分的に母親の作業を手伝ったりしたことはあるかもしれないけど、全く全部自分でやったことはないはず。男だけの、増してや柔道部だけの集まりのためのハンバーグ、これ以上ないくらい適当で妥協だらけの料理だったと思う。慣れない玉ねぎの微塵切りには苦労したけれど、後はそれに挽肉と卵をぶち込んで力任せに握り潰しただけ。本当はツナギとしてもう少し何か入れなきゃいけないってクックパッドに書いてあったけれど、僕の家にそんなちゃんとした食材が揃っているわけもなく、「まぁよくこねておけばツナがるでしょ」という気持ち。

僕の家には、大きなボウルもなくて、いつも僕がご飯を食べている丼でこねたんだけど、みんながあんまり激しくこねるもんだから、ソファやらテーブルやら、そこに置いてあったスマホやらにハンバーグの元が飛び散りまくった。次やる時は違う誰かの部屋でやろうと思った。