第489回:青梅マラソン(5/5)
さて、走り切って思ったことをいくつか書いておく。
今回悔しかったのは、進めど進めど、ふざけた格好で走っている人たちが前にいたことだ。僕は結局最後までカマキリを抜けなかった。どうやら“ふざけた格好をしている奴は速い”らしい。分析するに、普通に走ってタイムを狙うのに飽きた走りのベテランたちが、ふざけた格好で出ていることが多いのかもしれない。例えるならば、僕らが今趣味で柔道の試合に出たとして、柔道を初めてまだ1年の選手と片手で戦ったら負けますか?という状態なのだろう。
走る前は、次はフルマラソンかな、などと考えていたけれど、今回のキツさを考えるとかなり尻込みしてしまう。ペースを落とせばいいのかも知れないけれど、あそこからさらに10km以上走れるかな・・・と自信はない。ただベテランSさん曰く、青梅マラソンはやっぱり「アップダウンが多くてしんどい」し「人数のわりに道が狭くて抜きにくい」らしい。ならば平らで広い42kmは悪くないのかもしれないと思ったりもする。一方で自分の庭のようなこのコースは、アップダウンや距離感なんかが全部頭に入っているのだから、かなり有利だったのだとも思う。なんだかんだ言いながらどうせそのうちフルマラソンも走るんだろうけど、どうなることやら。
マラソンの消耗は予想より大きかった。前日の90kgから直前94.2kgにリバウンドしていた体重が、走り終えて実家の体重計に乗ったら89.8kgに戻っていた。走った直後に1kgくらいの栄養ドリンクを補給したにも関わらず、だ。真夏の柔道並み、ちゃんと考えて給水しないと脱水症状を起こすレベルだ。次はもっと気を付けよう。
筋肉痛は、腿に少し出た程度で収まった。スクワットをガッツリ追い込んだ次の日なんかよりは全然ピンピンしていた。次の日の会社は念のため遅めに出勤することにしていたにも関わらず、そんな状態だったからむしろ暇になって、ジムで上半身のトレーニングをした。残った疲労については、要するにそんなレベルだった。
そんな感じで、とりあえず半年間、運動分野での目標として掲げていたこれを乗り越えて、次は何を目指そうか。走るのは手軽だけど、やはり僕の性分にはさほどマッチはしていない。ホントは球技とかやりたいんだけどね、走りに比べればお金も時間も手間もかかりそうだ。何より“相手“が必要という部分でだいぶハードルが上がる。どうしようかね。