第491回:酔わずにはいられない

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非常事態宣言が出たのは4月に入ってからだけど、おそらく都民がコロナの強烈な影響を受け始めたポイントは、前回の記事にも書いた通り3月25日の小池都知事の会見だ。つまりかれこれ3週間以上経った。しかし残念ながら依然として新規感染者数の増加は止まらない。

僕の生活もやはり多大なる影響を受けていて、会社は原則在宅勤務、ジムは閉鎖、行きつけの呑み屋も営業休止。こうなってみて初めて気付かされたけど、そしてあまり胸を張って言えることではないけれど、普段の僕の生活において、その三ヶ所は外出の9割を占めているようで、今はもう外出がほとんどない。2-3日に一回、食料品を買いにスーパーに行くのと、ラントレくらいだ。首相は人との接触を極力8割減らして欲しいと訴えていたけれど、僕は間違いなくクリアしている。さらに僕は一人暮らし。一日一度も会話をしないことが珍しくなくない。一人がことさら苦手な僕ではないけれど、寂しいと言えば寂しい日常だ。

こんな状況下で変わったことと言えば、家で一人で酒を呑むようになったこと。最近の僕の知人からすると少し意外かもしれないけれど、僕はみんなで吞むのが好きなだけであって、酒が好きな訳ではない。だからこれまで家で一人で飲むなどといったことは一度もなかった。それが流石に、夜の時間を持て余したのと、運動不足に合わせて夜ご飯を抜いているが故の口寂しさを解消するため呑んでみたら、意外と悪くはなかったという訳だ。

吞むのは、カクヤスで買ってきたBallantineとかJack Danielをセブンイレブンの0カロリーサイダーで割った、少し甘いハイボール的なものを少し濃いめでチビチビと。撮り溜めていた下らないドラマやTSUTAYAで借りてきたDVDなんかを観ながら、例によってギターを弾きながら。もはや酒に酔っているのか自分に酔っているのかよく分からない。悪くない気分で今日も眠りにつく。