第501回:CookDo

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緊急事態宣言が解除されたとはいえ、外食するのもなんとなく気が引ける今日この頃、やはり自分の家でご飯を食べることが多い。毎食毎食コンビニやスーパーのお惣菜というのも芸がないので、近頃多少料理のようなこともする。

学生時代から実業団時代、少なくとも現役中は寮のご飯があったわけで、基本的に自炊とは無縁で生きてきた。とはいえ僕は料理が特別苦手という訳ではない、はずだ。テレビなんかで出てくる、包丁の使い方が分からないとか、調味料の感覚値が大きくズレているとか、そういう不器用さはない、つもりだ。ただ、以前このブログにも書いた気もするが、自分がガツガツと一瞬で食べてしまうものを作るのに、その数倍もの時間をかけることにどうしても価値を見出せないから、ほとんど料理をすることなく生きてきた、ということだ。そして経験のない男がこういうことを言うと世の中の、いわゆる”料理が得意”と言われる方々から大きなひんしゅくをかいそうだが常日頃、「本気でやればある程度のものは作れる」と思ってきた。

そんな僕が最近”料理のようなもの”と言ってちょくちょく作っているのは、CookDoシリーズだ。野菜を切ってパウチを切って、一緒に炒めれば大体なんでも美味く出来上がる、自炊していると言うのはちょっと恥ずかしいほど何でも簡単に作れてしまうCookDo。料理経験のない僕みたいな人間にとっては魔法のアイテムである。

しかしこのCookDoには問題もある。それは量だ。主に家庭用に作られているこの商品は基本的に4人前くらいを想定してある。僕は箱に書いてあるレシピを無視して適当にピーマンなんかを大量に入れてカサ増しするから5-6人前になる。普通の人なら丸々2日かけて食べる量だが、これを僕は1-2食で食べてしまう。しかも大量の米と一緒に。引退した人間にとっては実に危険な量である。

こうなると価格という面でも決して安くはない。僕の分量で一回作るのに大体2,000円くらい。それを2食で食べるとして、米やら一緒に食べる納豆やらを足すと1食1,000円以上はかかっている気がする。これならそこらへんにあるご飯お代わり無料の定食屋に行った方が間違いなく安い。

こんな時だからこそ、また色々と考えさせられるアイテム:CookDoなのである。