第528回:2021年は本を読む②

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決心から1ヶ月間、手に取ったのは、会計・ファイナンス、株式事務、ESG・SDGs、自動運転・シェアリングエコノミーなどの弊社関連事業・サービスの4ジャンルほど。興味も関係もない方々からすると、見るからにつまらなそうなジャンルかもしれないけれど、僕にとっては仕事でガッツリ扱うものばかりである。今までバラバラにボンヤリとしか見えていなかったものが体系立ってきて「自分がやってきたことにはこういう意味があったのね」と理解できて楽しい。逆に、何も分からずにやっていたと思うと少し怖かったりもする。

実を言うと、社会人になった頃(入社したタイミングではなく、柔道を引退したタイミング)、気合いを入れて何冊か仕事に関連しそうな本を買ったことがある。当時は何が自分の仕事に関連するのかさえあまり分かっていなかったのだが、とにかく買ってみたわけだ。しかし最初の一冊の数十ページで挫折、その後一度もページを開くことなく、そいつらは塩漬けになっていた。英文問題なんかで「一つのセンテンスに分からない単語が2つ以上あると厳しい」などとよく言われるが、これは外国語に限った話ではない。ビジネス書でも、一つの文章に分からない単語がいくつも出てきたら、それはかなり厳しい読書になる。その頃の僕は、何の知識も経験もないままにそういった分不相応な本に立ち向かい、あえなく惨敗していたわけだ。今回、それら塩漬け本たちも、せっかく買ったんだし、と読んでみたのだが、ちゃんと勉強になった。訳も分からずとにかく実践に次ぐ実践でガムシャラに働いてきたけれど、成長している自分が確認できて、それもまたちょっと嬉しい。

こうなると職場でも自慢したくなり、仲の良い先輩に「先週末はこんな勉強した」と偉そうに報告してみたが、「今更そんな初歩的なことやってんのかよ」と笑われた。参ったな、どうやら先は長く=伸び代は大きいようだ。

2021年、まだ始まったばかりだが、この習慣は続けていきたいと強く思う。例えコロナが収束してまた週3-4回呑みにいくようになっても、例え彼女ができて毎週末デートに出かけるようになっても、続けていきたい。