第573回:マトリックス

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なにやらマトリックスの新作が公開されるということで、ここ最近ジムで走っている時間を使って昔のマトリックス3部作を観返した。ご存知の通り、走っている時にアクション映画は相性が良い。映画の中の人が頑張っていたり闘ったりしていると、自然と「自分も頑張って走ろう」という気分になるのだ。

NETFLIXによるとマトリックス1作目の公開年は1999年、僕が8歳の時らしい。絶賛アホな小学生をやっていた僕は、よく背中を反って銃弾を避けるシーンを真似しては後ろにボテッと倒れていたのが懐かしい。そんな感じでとにかく3部作を改めて観てみて、SFとしての設定は面白いなぁと思った。とにかく幼い頃に観た映画なもので、大人になってから改めて観てみると、「あ、そういう話だったのね」というところから新鮮なのだ。おそらく8歳の僕は、”仮想現実”とか”プログラム”とか、何が何やらという感じで、とりあえずアクションシーンを楽しんでいただけだったのだ。それでも2作目3作目と進むうちに、人気が出た映画にありがちな無理やりに続編を作った感が否めない。段々と「何でもあり」になってきて、ストーリーも雑になっていく感じ。綺麗に1作目で終わっておいても良かったんじゃないかな、と思った。

また、いつか「ジョン・ウィック」シリーズを観た時にキアヌ・リーブスが柔道齧ってるなと見破ったけれど、まだマトリックスの頃はそんなことないなと思った。カンフー的な動きはあるけれど、柔道はない。そんなキアヌの俳優としての成長や努力も想像するのは楽しかった。

無理やり続編を作って、あまり面白くないとは言ったものの、今公開している最新作も機会があれば観に行きたいなと思っている。1作目が好きだと、大したことないんだろうなーと思っても観てしまう。まんまと製作側の罠にハマっている。しかし、聞くところによると、最新作ではキアヌがミサイルの弾を曲げちゃうらしんだから、楽しみだ。