第574回:スパイダーマン

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この前の週末、スパイダーマンの最新作を映画館で観てきた。今住んでいる家から電車乗り換えなしで行ける二子玉川で。

1月前半、ちょうど東京がコロナ第六波に片足を踏み込んだ頃だったのだが、二子玉川の映画館は人で溢れかえっていた。今の時代、チケットこそ事前予約やらアプリでスマートに注文できるから行列なんてできないけれど、ポップコーンやらドリンク販売は相変わらず人対人の接客で、10レーンくらいに夥しい人が並んでいて、それがフロアの大半を埋め尽くしていた。二子玉川はコロナ前に、ガラガラのレイトショーを一人で観に来たことくらいしかなかったから、こ人混みには面食らった。遠出や旅行なんかが憚られる時代だから、こういう所に人が集まるのかもしれない。ともあれ、久しぶりにこれだけの密集を見た気がして、まだまだ人間てのは十分にたくさんいるということを確認した。

映画自体は、まぁそれなりに、という感じ。特別ストーリーや芸術性に期待はしてなく、ただビュンビュン飛び回る映像を楽しみに行って、ほぼそれ通りの映画だった。

(少しだけネタバレになるので、まだ未視聴で楽しみにしている人は読まないで欲しいのだが、)

内容は、今まで3シリーズで映画化してきたスパイダーマンの全敵と全スパイダーマンが集結して、団体戦みたいなことをする。昔のスパイダーマンにはちゃんと、トビー・マグワイアとアンドリュー・ガーフィールド本人を使っていた。面白かったのは、旧2人が当時よりも全然細くなっていて、特にトビーマグワイアなんて細いおじさんになっていて、現役のトム・ホランドだけがちゃんと鍛えたピチピチの身体だったこと。きっと2人とも、当時はガッツリ鍛えただろう。俳優という人種は凄いなと思うと同時に、自分はちゃんと年取っても健康で良い身体でいられるように頑張ろうと思った。