第576回:コーヒーメーカー
そういえば去年末、普段からお世話になっている方からコーヒーメーカーを頂いた。特にプレゼントというわけではないのだが、買ったけど使わずに物置に眠っていたらしく、頂いた。自動で豆から挽いてくれる結構高級そうなコーヒーメーカー。好きな豆と水を入れ、フィルターをセットしてスタートボタンを押すと、10分くらいで淹れたてのコーヒーが出来上がる。ネットでマニュアルを軽く読んだけれど、豆の挽き方(粗さ?)や温度なんかも細かく設定できるらしい。
僕個人、主に仕事中によくコーヒーを飲むけれど、特別好きというわけでもない、なんとなく飲んでいるというレベルの人間だ。だから豆の挽き方や淹れ方なんて分かるはずもなく、もちろん豆の種類なんて考えたこともない。スターバックスで「どのコーヒーにしますか?」などと聞かれると、とても困ってしまうタイプだ。それでもせっかく頂いたということで、とりあえずセットでもらった豆を使って、時間のある朝はコーヒーを作って飲んでみている。そんな生活を1-2ヶ月してみて、少しだけ分かってきたのは、淹れたてだと香りが良いということ。仕事中に飲んでいるペットボトルよりも、香りが良い、気がする。
本来僕は味の違いの分からない男である。コーヒーについても、1-2ヶ月経ってこのレベルであるから、豆の違いなんかを分かるようになるには1-2回の生まれ変わりが必要かもしれない。それでも、コーヒーを淹れる朝とはなんともお洒落で心を落ち着かせてくれる。僕のコーヒーの楽しみ方は、美味しさというよりもその時間なのかもしれない。
なんて、くさいことを言いたくなるのもコーヒーのせいだ。