第584回:東京マラソン④
日本橋から、コースの沿道をたくさんのランナーたちを眺めながら歩いて東京駅に向かった。途中、「まだ大丈夫だろう」とキッチンカーの溜まり場みたいなところでビールを一杯引っ掛けて、ソーセージなんかをつまんでたら、東京駅の下を八重洲口から丸の内の方に歩いている最中にSさんから電話が来て、「ゴールした」とのこと。ゴールを見られない、なんとも間抜けな応援団となってしまった。と思ったが丸の内から駅を出てみると、どうやらゴール地点に我々部外者は近づけないようになっているようで、まぁ結果オーライだ。コロナ禍で、人が集中するのを防ぐためなのだろう。ゴールしたランナーも、素直に東京駅の方には歩いて来られないらしく、コースを挟んで東西の通りをSさんも僕らもずーっと歩かされ、結局有楽町駅でやっと落ち合うことができた。ゴールした後のSさんも元気だった。ちゃんと4時間も切って、自己ベストも更新したらしい。やっと出られた東京マラソンでこの結果なら大変めでたい。「もっと早くスパートかければ良かった。まだ余裕ある。」とも言っていた。それでも、顔も服も、よく見たら靴にも塩が浮いていて、42km走るってこういうことだよなーという壮絶さが見えた。
僕も一度は42kmのマラソンを走ってみたいと思っている(青梅マラソンは30kmなのだ)。何処か遠くのマラソン大会に旅行がてら行くのも楽しそうではあるが、やっぱり東京マラソンが走りやすそうだ。コロナ禍で開催できるか否かの状況でなくなったら、ちゃんと応募活動をして、当選して、しっかり減量とトレーニングをして、Sさんより早く走るのである。