第586回:付き人業①
4月の最初の週末は予告通りに福岡に出張してきた。福岡国際センターで開催された”全日本選抜柔道体重別選手権大会”に出場する当社柔道部の付き人として。
今大会は、各階級8名がトーナメント形式で戦うもの。出場する8名は、(怪我やコロナなどがなければ)ほぼ間違いなく国内で最も強い8名だ。その年々の世界大会代表の選考会としての役割もあり、今年で言えば10月にタシケント(ウズベキスタン)で開催される世界選手権に繋がる。その世界選手権を見越して、去年の東京オリンピック代表の面々も前線への復帰戦として出場していた。要は、日本柔道界にとってかなり重要で、観客としても見応えがある大会だったという訳だ。コロナ禍になって以来、頑なに無観客形式で通してきた柔道界において、初めて観客を入れて開催されたこともあり、なんだか久しぶりに”試合会場”という空気だった。
結果、当社柔道部は男女合わせて6名優勝、3名準優勝、4名三位で、世界選手権には6名の選手が出場する。チーム単位では、最多優良者。弊社ごとながら結構凄い結果だったと思う。柔道界で言えばもうとっくにベテランと呼ばれている僕の同級生も2名優勝していて、凄いなーと思った。現役の時であれば感じていた、目を背けたくなるような悔しさはもう湧いてこないけれど、やっぱり「自分も頑張らないと」という気持ちにはなる。まだまだコロナの先行きは不透明ながらも、こうやって少しずつ柔道大会が開催されるようになって、日常的に選手たちが頑張っている姿を見られるようになると、僕としても楽しいものだ。