第599回:全国ラン②

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最初に訪れた大阪では、堂島のホテルと取って、堂島川に沿って大阪城まで行くランニングコースを採用した。大阪城は天守閣も残っていて、立派なお堀も健在で、1周2kmくらいのサイズ感もちょうどいい。大阪城に至る途中には、大阪証券取引所もあったりして、去年あたりの大河ドラマでディーン・フジオカが演じた五代友厚の銅像を眺めたりして、なかなか充実したコースだった。

2泊した京都では、四条駅近くのホテルから、初日は金閣寺、2日目は清水寺という贅沢なランニングをした。残念ながらどちらも仕事前の朝6-7時くらいに走ったものだから、施設がまだ開場しておらず現物に近づくことはできなかった。寺の周りを掃除しているお坊さんたちに怪しまれながら、塀の上から僅かに見える金閣寺の破片と、清水寺と同じくらいの高さから街を見下ろす形の写真だけ撮っておいた。

名古屋では、名古屋駅近くのホテルから、名前があるのかも分からない小さな河を北上し、名古屋城まで行くコースにした。名古屋城は大阪城と違って、日中以外はお堀より内側に入れてくれないらしく、遠くからシャチホコを眺めるに留まった。それでも、夜に走って行った時はライトアップされていて、立派だった。

福岡では、天神駅近くのホテルから大濠公園の周りを走った。福岡には試合等々で何度も来たことがあったけれど、試合会場と中洲近辺をウロチョロするだけだったから、こうやって郊外に出たり、公園をブラブラしたりするのは新鮮だった。大濠公園池辺にはお洒落なスタバなんかもあって、地元民だったらここで格好つけて勉強とかしただろうな、と思った。近くに福岡大学附属大濠高校もあって、「あーここの選手と試合したことあるなー」と懐かしい気持ちにもなった。この頃、九州では梅雨も開けて季節が夏になっていた。やっぱり東京よりも南な分、暑くて、毎日ランニングから帰るとTシャツが絞れるほどの汗をかくようになった。出張最終日の朝に走るとそのビショビショな一式を袋に入れてスーツケースにしまわないといけなく、毎度漏れないかビクビクした。